【大阪杯】6歳キングオブコージ 光る充実ぶり、思い通りに調整進む

[ 2022年4月1日 05:30 ]

厩舎周りで運動を行うキングオブコージ(撮影・亀井直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=31日】毎週水曜は追い切りVTRを欠かさずチェックしている。何度見ても新谷はキングオブコージに目が止まった。木曜朝一番の調教が一段落したタイミングで安田翔厩舎へ向かった。

 最終追いも安田翔師が騎乗し、CWコースでラスト1F11秒4!(6F82秒5)。上がり重視とはいえ、抜群の切れ味。四肢を大きく伸ばし、フットワークもよりパワフルさを増した印象を受けた。6歳春を迎え、充実ぶりが光っている。担当の仲本厩務員は「気持ち良さそうに走っていた。先生からも動き、雰囲気の良さを伝えてもらいました。時計も予定通りで、上昇カーブを描いている。体のバランスも整っている。ここまで思い通りに調整を進められています」とうなずく。

 前走・AJC杯はスタートひと息で後方追走。外を回りながらメンバー最速の上がり3F34秒7で、20年目黒記念以来の重賞2勝目を飾った。「(前走の)レース前は気持ちが前向き過ぎて半信半疑だった。ゲートもソワソワしていた。外を回ってよく差し切ってくれました」と振り返る。

 前走後は放牧でじっくりと英気を養い、2月24日に栗東へ帰厩。入念に調教を積まれてきた。仲本厩務員は「放牧に出して落ち着きがある。中間は(前走のような)力みもない。フレッシュな状態で送り出せそう」と本番を見据えた上で「極端に言えば、パドックであくびをするぐらいのんびりしていてもいい。今は本当にゆとりがありますよ」と結んだ。パドック派でもある新谷は、阪神競馬場勤務の大阪杯当日が待ち遠しくなった。

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2022年4月1日のニュース