【大阪杯】アカイイト Vつながる末脚!前々での新戦法プラスに

[ 2022年4月1日 05:30 ]

洗い場でリラックスするアカイイト(撮影・亀井直樹)
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 古馬中距離G1「第66回大阪杯」の出走馬が31日、確定した。昨年の年度代表馬エフフォーリアと新星ジャックドールの初対決が注目されるが、新連載企画「G1展開王」は近年とは一転、先行馬がズラリとそろった点に着目。連載3日目は差し馬にスポットを当てる。長くいい脚を使うアカイイトは芝内回り2000メートルにフィット。このレースは2年連続牝馬がV。昨年のエリザベス女王杯に続く下克上を狙う。なお、同レースの枠順は1日に決まる。

 高松宮記念の当欄、24日付でロータスランドをピックアップした。近走で逃げた馬がいないので激流にならないのではないか。脚質の集積、シンプルな着眼点が2着と好結果を結んだ。今週もスタンスを変えずに進めていく。

 今年は過去3走で逃げた馬がジャックドール、アフリカンゴールド、ショウナンバルディと3頭いる。強力逃げ馬が存在。ハナを切るのはアフリカンかジャックか。レース直前までそんな話題で盛り上がるだろう。昨日の当欄は勝ち馬の4角通過順から“先行優位”を導き出していた。本当にそうだろうか。

 このレースは過去3年、近3走で逃げた馬が極めて少なかった。昨年はレイパパレとハッピーグリンが該当するが、ハッピーグリン(21年京都記念)は通過順が1→1→6で道中失速。強力な逃げ馬を擁する今年とは、いささか景色が違うように思う。

 アカイイトは長くいい脚を使えるタイプ。エリザベス女王杯は捲る形でG1を制覇した。前走の金鯱賞は道中7番手と、この馬にしては前の方で競馬を組み立てた。幸は新しい“引き出し”が増えたことに手応えをつかんだ。

 「有馬記念までは後ろから行ってしまいに懸けるか、早めに動くのか。どちらかのパターンしかレースプランになかった。展開の助けが来てくれれば、チャンスはあるかなと思います」

 末一辺倒から脱却して、戦法にピースが加わった。何より折り合いが付いたことが大きいと言う。エリザベス女王杯は2F目からのレースラップが10秒7→11秒2と上がった。前走にしても逃げたジャックドールが展開を支配。前走はライバルと同じレースを経験できた強みがある。よどみないペースなら差し脚が生きる。

 追い風も吹いてきた。レース当日は雨予報が出ている。馬体重が500キロを超えるパワータイプ。力のいる中京の不良馬場で勝った経験を持つ。アフリカンとジャックのどちらが逃げるにせよ、例年ほどペースが落ち着くことはなさそう。速い流れの時は差し馬狙い。展開から導く馬券のセオリーを、シンプルに表現する。

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2022年4月1日のニュース