【エ女王杯】ロザムール 池添背に逃げ粘る 上原師「順調に来ている」

[ 2021年11月10日 05:30 ]

美浦トレセンで調整したロザムール(撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=9日】今年のエリザベス女王杯は強力布陣の4歳勢に、秋華賞を勝った3歳アカイトリノムスメが挑む構図。5歳勢は影が薄いのだが、ロザムールとランブリングアレーは今年、重賞で何度も好走しており侮れない存在。特にロザムールは逃げて結果を出しており、展開の鍵を握る一頭だ。

 浜田は上原師を取材するため北馬場へ。スタンド前で感触を問うと「順調に来ているよ」と柔和な表情。「前に行ってこその馬だからね。自分のペースで行ければ、後ろから来ても頑張って、もうひと伸びしてくれる」。実際、春の中山牝馬Sでは逃げ粘っての鼻差2着。夏の七夕賞も同様にハナを奪い、牡馬相手に首差2着。主導権を奪ってのしぶとさが光る。

 新コンビを組む池添にも、師は期待を寄せる。G1・26勝の名手。最近では19年マイルCSで初騎乗のインディチャンプをVに導くなどテン乗りにも強い。「大舞台で思い切った騎乗をしてくれる」と師。上原厩舎の管理馬では、やはり初騎乗だったセイウンコウセイで18年函館スプリントSを制した。「あの時も思い切った先行で勝ってくれたからね。そういう縁とか相性の良さにも期待したい」と力を込めた。

 阪神は初参戦だが「中山の坂でも頑張る馬だから」とむしろ歓迎の口ぶり。ただ、残念なのは天気予報。週末の関西地方は好天が続く見込みだ。芝のやや重~不良では【1・3・2・0】の道悪巧者。「雨が降ればよりいいんだが…」。恵みの雨の望みは薄いが、良馬場でも自慢の粘り腰を発揮できるか注目だ。

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2021年11月10日のニュース