【京王杯2歳S】コラリン 23年ぶり牝馬VでG1戦線名乗りだ、最適舞台東京芝1400

[ 2021年11月2日 05:30 ]

Road to 2022

京王杯2歳Sで重賞初制覇を狙うコラリン
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 G1がなくても注目の2歳重賞がめじろ押しだ。土曜東京のメイン「第57回京王杯2歳S」で重賞初制覇を目指すコラリン(牝=木村)。このレースを牝馬が勝てば98年ウメノファイバー以来、23年ぶりの快挙。そのウメノファイバーは翌年のオークスを制した。コラリンもここを勝ち、G1戦線に名乗りを上げるか。馬は1日付で岩戸厩舎から、調教停止期間が満了した木村哲也厩舎へと戻った。気持ちの入る一戦だ。

 23年ぶり、牝馬による京王杯2歳S制覇を目指すコラリン。16年2着のレーヌミノルも翌年の桜花賞を8番人気で勝つなど、ここで牡馬相手に一流のスピードを見せた馬は、のちの出世が約束される。

 コラリンも非凡な走りで2連勝中だ。函館未勝利戦を好位から押し切ると、前走・カンナSは後方から鋭い末脚で快勝。ルメールは「隣の馬がうるさくてスタートで遅れたが、すぐに流れに乗れた。4角で外に出した時にはすぐに反応した」と語った。太田助手は「前走は展開が恵まれた印象もありますが、いい脚で差し切ってくれました」と振り返った。

 札幌での新馬戦を含む全3戦が右回り。今回の舞台への適性は未知だが、同助手は「調教の感じでは右回り、左回りは関係ないと思います。現状は東京芝1400メートルは一番合う舞台では」と自信をのぞかせる。ルメールも「1400メートルくらいまでは大丈夫そう」と距離延長を問題にしていない。

 1週前追いはWコースで7F99秒4~1F11秒9。馬なりながらパワフルな脚さばきが目を引いた。同助手は「まだベースが少し不足しているので長めからしっかりやった。週末もやって整えていきたい」と意欲的な内容だった調教を説明した。母はダート短距離戦で4勝のモルジアナ。その半弟には19年阪神大賞典など重賞を3勝したシャケトラがいる。

 馬は1日付で調教停止期間が満了した木村厩舎へと戻り、師は同日付で報道向けに謝罪文を出した。母モルジアナは現役時、木村厩舎の草創期を支えた。その子での再出発。コラリンにかかる期待は大きい。

 ▽木村師謝罪全文 昨日、JRAによる調教停止処分が終了し、本日より調教師としての業務に復帰させていただきました。この度はお騒がせし、また、とりわけ競馬ファンの皆様、JRA、その他競馬関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを、改めて深くおわびいたします。大変申し訳ありませんでした。今回の反省を胸に、より一層調教師としての業務に精励いたす所存ですので、引き続き、ご指導、ご鞭撻(べんたつ)のほど、よろしくお願い申し上げます。
 2021年11月1日 調教師 木村哲也

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