【川崎・戸塚記念】セイカメテオポリス重賞初V 直線差し切った

[ 2021年9月16日 05:30 ]

戸塚記念で重賞初制覇を飾ったセイカメテオポリス
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 秋の飛躍を誓う3歳馬が集結した「第50回戸塚記念」(S1)が15日、川崎競馬場で行われた。7番人気の伏兵セイカメテオポリスが直線差し切り優勝、7度目の重賞挑戦でついにタイトルを手にした。渡辺和師は8月のせきれい賞(ロードクエスト)に続く今年2つ目の重賞勝利となった。

 「重賞を獲れる器」。デビューからそう言い続けてきた渡辺和師の言葉が“本物”となった瞬間だった。2枠から好スタートを決めると先行勢の流れを見るように中団の内ラチ沿いで脚をためた。3コーナーで一気に流れが速くなったがきっちりついて行って5番手で直線を迎えた。ここからが矢野のファインプレー。外に持ち出さず内に進路を取ると一気に追いだした。残り50メートルで内ギャルダル、外トランセンデンスの間に突っ込むと鋭い末脚で一気に突き抜けた。今年5つ目のタイトル奪取となった矢野は「4コーナーでも手応えが良かったし、最後までよく伸びてくれた。ずっと調教もつけてきた馬で1つタイトルが獲れて本当にうれしい」と破顔一笑。「次走はダービーグランプリ(10月3日、盛岡)や古馬との重賞を含めこのくらいの距離で」(渡辺和師)と視野が広がった。成長を続ける3歳の次走が楽しみだ。

 ◆セイカメテオポリス 父マジェスティックウォリアー 母ボウピープ(母の父ディープスカイ) 牡3歳 大井・渡辺和雄厩舎 馬主・星加浩一氏 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦績9戦3勝 総獲得賞金4370万円。

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2021年9月16日のニュース