【中京記念】アンドラステ 待望の重賞初V、川田が完璧騎乗 22年ぶり牝馬制覇導いた

[ 2021年7月19日 05:30 ]

<小倉11R中京記念>快勝したアンドラステ(左手前)と2着のカテドラル=右(撮影・中村 達也)
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 サマーマイルシリーズ第2戦「第69回中京記念」は18日、小倉競馬場で行われ、好位追走の1番人気アンドラステが待望の重賞初Vを飾った。

 最強コンビが素質馬を重賞初制覇に導いた。アンドラステは好位のインをロスなく追走。4角では空いた最内をスマートにエスコートした。素早く先頭へ。外から追い上げたカテドラルを3/4馬身抑えてVゴール。昨年2月以来のコンビとなった川田は振り返った。「リズム良くいい位置が取れました。そのまま馬にバランスを教えながら、脚をためる準備。どのタイミングで行こうかと思いましたが内から行く方がベターだなと。早めに先頭に立って押し切りました」

 昨年6月のエプソムCで重賞初挑戦(4着)。そこからずっと、勝ち馬から0秒6差以内に踏ん張ってきた。前々走のターコイズSは鼻差2着。ついに夏の小倉で結果が出た。中内田師は「ジョッキーがうまく乗ってくれました」と語った。「元々期待をかけていた馬でしたが、休養や故障もあって順調さを欠いた時期も。勝ち切ることができて良かった。接戦になりましたがレース中の全てが最後の差につながったと思います」

 牝馬の中京記念Vは99年エリモエクセル以来、22年ぶり。春の名物レースは12年から7月へと移行し、今年は勝ち馬を含めて牝馬4頭が掲示板。「夏は牝馬」の競馬格言を地で行く。次走は未定ながら、川田は「もうひとつ良くなってくれると思う。いい夏を越してくれたら」と語った。

 中内田厩舎は夏の小倉で4勝。鞍上は全て川田。今年はこのコンビで16勝。勝率は驚異の36%だ。厩舎はJRA重賞22勝目。うち17勝が川田。この夏も黄金タッグから目が離せない。

 ◆アンドラステ 父オルフェーヴル 母ヴァリディオル(母の父ダイナフォーマー)16年3月17日生まれ 栗東・中内田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道白老町社台コーポレーション白老ファーム 戦績12戦5勝 総獲得賞金1億2880万3000円。馬名の由来は古代ブリタンニアのケルト人が信奉した戦いと勝利の女神。

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