尾形充弘氏 祖父に届ける「競馬功績者表彰」伝達式

[ 2021年7月15日 05:30 ]

競馬功労者として表彰された(左から)柴田善、尾形元師、藤沢和師(撮影・西川祐介)
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 【東西ドキュメント・美浦=14日】競馬界の重鎮がイベントホールに並んでいる。競馬の発展に尽くしたホースマンに贈られる農水大臣賞「第2回競馬功績者表彰」の伝達式。尾形充弘元調教師(73)は藤沢和雄師(69)、柴田善臣騎手(54)とともに賞状を受け取った。「身に余る光栄です。調教師として36年間、祖父(故尾形藤吉調教師)のプレッシャーを常に感じてきたが今日は(仏前に)いい報告ができます」と受賞の喜びを語った尾形充氏。「コロナ禍で延期になっていた藤吉特別展の日程も決まりました。成功するように老体にむち打って頑張りたい」と続けた。

 “日本競馬の父”尾形藤吉調教師の特別展が生誕130年にあたる来年10月から競馬博物館(東京競馬場内)で開催される。尾形充氏は戦中戦後の混乱で散逸した祖父の資料捜しに奔走する毎日だ。歴代最多のダービー8勝を挙げた藤吉調教師の初優勝は34年フレーモア。東京競馬場で初めて開催されたダービーを逃げ切った秋田県産馬だが、その記念品を秋田県在住の土田荘助オーナーの子孫が保管していた。「当時の優勝カップや副賞の日本刀も残されているらしい。秋田まで出向いて展示用に拝借してくるよ」と梅崎に語った。

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2021年7月15日のニュース