【プロキオンS】ウェスタールンド雨切り裂いた!初の9歳馬JRAダート重賞V手応え

[ 2021年7月8日 05:30 ]

坂路を単走で追い切るウェスタールンド
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 雨を切り裂き、力強く駆け上がった。今年初戦を迎えるウェスタールンドはハロー(馬場整地)直後に坂路へ入場。テンから14秒1→13秒6→13秒0と加速ラップを刻んでいく。ラスト1Fで鞍上が軽く気合をつけると、ダイナミックなフォームで1F12秒4でフィニッシュ。全体時計4F53秒1を楽にマークした。9歳を迎えても衰えるどころか、まだまだ元気いっぱい。動きを見た佐々木師が満面の笑みで切り出した。

 「絞れてきたかな。やるごとに良くなって、先週より素軽くなった。プラス10キロぐらいで出せると思う。よくここまで仕上がったね」

 昨年暮れの東京大賞典も見どころはあった。内、先行有利の馬場状態ながら、後方の外を回りながら0秒1差の3着。トレーナーは「前走はスローの流れだったけど、捲って行く脚に衰えはなかった」と振り返った上で、「今回は(ペースが)流れそうなメンバー構成なのはありがたい」とイメージする。

 舞台となる小倉1700メートルは18年7月の薩摩Sで1着。ダート1700メートルは【2・1・0・0】と最も得意とする。「器用だし小回りはうまい。久々は気にしないし、56キロも有利。9歳の衰えはないし、メンバー的にもチャンスは十分あると思います」と師は期待を込める。8歳の昨年はアンタレスSで重賞初制覇。そして今年は史上初となる9歳馬によるJRAダート重賞制覇に挑戦する。仕上がりは万全。ファンに勇気を与える激走を楽しみにしたい。

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2021年7月8日のニュース