【ダービーよもやま話】データは語る!エフフォーリアVなら、相手は皐月賞○○○組だ!

[ 2021年5月29日 11:09 ]

エフフォーリア(撮影・村上 大輔)
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 平成になって以降、皐月賞を2着に3馬身差以上で制した馬は、エフフォーリアで3頭目だ。1頭目は94年のナリタブライアン(3馬身半差)。そして2頭目は11年のオルフェーヴル(3馬身差)。ともにダービーを制して2冠を達成しているが、ここで注目したいのは当時の2着馬である。

 
 ナリタブライアンの2着はエアダブリンだった。名門・伊藤雄厩舎のクラシック候補だったが、若葉Sで4着に終わって、皐月賞は見送り。それでも青葉賞を制して、ダービーに参戦。後方からジワジワと伸び、ナリタブライアンには5馬身離されたものの、しっかりと2着を確保した。

 オルフェーヴルの2着はウインバリアシオンだった。こちらも弥生賞7着で皐月賞には出走できなかったが、青葉賞で重賞初制覇を果たし、優先出走権を獲得。本番でも2着に健闘した。後の活躍を考えると10番人気の低評価だったことが不思議だが、いずれにしても3着には7馬身差だから、負けて強しの走りだった。
 
 この2回を振り返ると、見えてくることがある。それは皐月賞を3馬身差以上で勝った馬が2冠を達成した場合、ダービーでは2着に皐月賞不出走組が割って入ってくるということだ。ちなみにナリタブライアンが勝った時は、3着も皐月賞不出走のヤシマソブリンだった。皐月賞の1着と2着以下に決定的な力差があるのなら、その間に食い込んでくる馬がいるのは当然の話。今年は皐月賞出走組が9頭を数えるが、エフフォーリアを除いた8頭を消すことができれば、馬券はグンと楽になる。エフフォーリアを軸に据えるなら、相手は皐月賞不出走組と割り切って考えたい。

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2021年5月29日のニュース