【天皇賞・春】(10)ゴースト底知れぬ実力怖いぞ~!競走中止ノーダメージの猛時計

[ 2021年4月30日 05:30 ]

CWコースにて単走で追い切るゴースト(撮影・亀井 直樹)
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 リベンジに燃えるゴーストは無視できない存在としても、競走中止からの変わり身などあるのだろうか?が、競走中止の理由が「心房細動」なら話は別。心房細動は心房といわれる心臓の小部屋が小刻みに震え、十分に機能しなくなる不整脈のひとつ。人間にもたびたび起こる。ノンダメージは調教過程からも明らか。1週間の短期放牧の後、すぐに調教再開。抜群の動きを見せている。圧巻は鮫島駿が騎乗した1週前。CWコースで自己ベストとなる6F77秒8~1F12秒6の猛時計をマークして驚かせた。

 木曜の最終調整はCWで息を整える程度。不良馬場も苦にせず、軽快な脚取りで6F86秒1~1F12秒5。動きを確認した橋口師は「馬も気合が乗ってズブいところも全然なかった」と青写真通りの仕上がりに満足げだった。枠は5枠10番。「真ん中でいい枠。あとは乗り慣れたジョッキーに任せます」と山手助手。芝3200メートルの天皇賞・春は陣営が早くから意識してきた舞台。底を見せていないハーツクライ産駒が台風の目になる。

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