【大井・羽田盃】トランセンデンス1冠!小久保師&森は2日連続クラシック制覇

[ 2021年4月30日 05:30 ]

逃げたアランバローズ(左)をゴール前でかわし、羽田盃Vを決めたトランセンデンス
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 南関東牡馬クラシック第1弾「第66回羽田盃」(S1)が29日、大井競馬場で行われた。5番人気トランセンデンスが逃げたアランバローズを残り50メートルで捉えて優勝。南関東2つ目となる重賞制覇で1冠目を手にした。小久保智師&森泰斗のコンビは前日の東京プリンセス賞(ケラススヴィア)に続いて2日連続のクラシック制覇。同馬には「第23回ジャパンダートダービー」(G1、7月14日、大井)への、また5着までに「第67回東京ダービー」(S1、6月9日、大井)の優先出走権が与えられた。

 好スタートからスピードに任せて飛ばすアランバローズの逃げ。2コーナーでは2番手イグナイターを5馬身引き離したが、その直後にいた森は「ついて行き過ぎないように」と自分のペースを守って3番手の外を追走した。仕掛けたのは3コーナー。直線で勢いそのままに外に持ち出すと、アランを目標に4頭の叩き合い。森の左ステッキの連打に応えて脚を伸ばして1完歩ごとに差を詰め、残り50メートルできっちり捉えた。重馬場だったとはいえ極めて優秀な勝ち時計1分51秒5をマークした。

 森は「昨年暮れ、最初にまたがった時にクラシック向きだと思ったが…。自分の感覚が間違っていなかった。厩舎がしっかり仕上げてくれたしいい状態だった。距離も大丈夫。気を引き締めてダービーを狙っていきたい」と視線を先に向けた。小久保師も言葉を合わせるように「次はきっちり仕上げてダービーを獲りたい」。もう1頭のランリョウオーも3着と権利を獲得。2頭出しでビッグタイトルを狙う。 

 ▼2着アランバローズ(左海)掛かったがあれ以上抑えても良くないと。行きたがるので距離の壁はあるのかもしれないが、自分の競馬をしての結果だから…。

 ▼3着ランリョウオー(的場)初めて乗ってこの馬のことも分かった。(東京)ダービーは逆転だよ。

 ▼4着チサット(和田)初めて乗ったが背中が良く、本当にいい馬。最後はジリジリと伸びていた。

 ▼5着セイカメテオポリス(御神本)この後もう2段階くらいは良くなるはず。距離も延びた方がいい。

 ◆トランセンデンス 父トランセンド 母タントタント(母の父シニスターミニスター) 牡3歳 浦和・小久保智厩舎 馬主・徳原英修氏 生産者・北海道日高町の藤本ファーム 戦績11戦3勝(南関東5戦2勝) 総獲得賞金6633万円 重賞は21年ニューイヤーC以来2勝目。

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2021年4月30日のニュース