【天皇賞・春】アリストテレス驚速!CWコース6F79秒0、音無師の意図通り「しっかり負荷を」

[ 2021年4月29日 05:30 ]

ピノクル(左)、シエラネバダ(中央)と3頭併せで追い切るアリストテレス
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 阪神大賞典1番人気7着から巻き返しを図るアリストテレスも同じく栗東CWコースへ。3頭併せで6F79秒0!ビシッと攻めた、このひと追いがきっと週末につながる。

 速い、速い!CWコース6F79秒0。アリストテレスの追い切りは負荷をかける狙いが好時計になって表れた。前半から飛ばす3頭併せでラストのラップも12秒4。ピノクル(5歳1勝クラス)、シエラネバダ(6歳1勝クラス)の2頭に悠々と先着を果たした。
 音無師は1週前追い切りが軽かったことを理由として「6F80秒くらいの指示でしっかり負荷をかけてやりました。3200メートルのレースなので息をつくりました」と意図通りのハードトレに満足顔だ。

 戦歴は雄弁。アリストテレスを語るに昨年の菊花賞で3冠樹立のコントレイルに冷や汗をかかせたシーンが象徴的。古馬になって今年の初戦AJC杯を順当勝ちするも、前走の阪神大賞典は1番人気でズッコケている。ゆえに堂々と胸を張って主役をアピールする立場でもない。敗因は「雨降りの馬場と折り合いを欠く二重苦」と分析した音無師はその上で、仕上がりの良さと良馬場で行われる天気予報をプラス材料だと強調。「ルメールさんに(14日と21日)2週続けて稽古をつけてもらっていますからね」と笑みも浮かべた。

 そのルメールは目下、天皇賞・春が2連覇中(いずれもフィエールマン)で、さらに秋の3連覇(18年レイデオロから19年&20年アーモンドアイ)を合わせると天皇賞5連勝中。凄いの一語だ。

 「プレッシャー?ありません。前(過去)の天皇賞は終わりました。一番、大事なのはアリストテレスの騎乗と結果です」

 平成と令和またぎの新・盾男は、自身の快挙に興味を示さないのが何とも格好いい。 

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2021年4月29日のニュース