【シルクロードS】シヴァージ 絶好調福永と6歳にして念願重賞初V!高松宮記念へ名乗り

[ 2021年2月1日 05:30 ]

<シルクロードS>ゴール前、外から差し切るシヴァージ(右から2頭目)(撮影・亀井 直樹)
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 自慢の末脚をサク裂させた。スタートを五分に決めたシヴァージは中団追走。いつもの後方スタイルから一転、前めのポジションを取った。今年に入ってJRA重賞では全て掲示板(5着以内)を確保と安定した成績を残す福永は「瞬発力をどこで使うか。スタートと位置取りが大事だった」と振り返る。直線は馬群の外から上がり3F最速の33秒6をマーク。内から先に抜け出したライトオンキューをゴール前でかわし、待望の重賞初制覇を飾った。

 「4角の手応えも十分だったし、しっかり勝ち切ってくれたことで、次のステージに自信を持って行けます。いい決め手があるのでG1でも楽しみです」

 デビュー当初はダートで経験を積み、一昨年の暮れに芝に転じて以降、3戦目の北九州短距離Sを制したものの展開次第の脚質でもあり、なかなか勝てない時期が続いた。メンバー最速の上がり3Fはこれで8戦連続。ようやくバチッとかみ合い、約1年ぶりの勝利に野中師は「良かったわ!」と大興奮。抑えきれない喜びをストレートに伝えた。「何とかタイトルを獲らせてやりたかった。何せアメリカまで行って購入した馬だから」。17年OBS2歳スプリングトレーニングセールの出身。トレーナー自ら現地に足を運び、そこで一目ぼれ。オーナーに購入を直訴し、54万ドル(当時、約6000万円)で落札した。「現地まで行ったかいがあったよ。これで先につながった」と安どの表情を浮かべた。

 次の目標は芝スプリント王のタイトルだ。「このままレースを挟まずにG1に行きたい。同じ舞台で勝てたのは本当に良かった」と高松宮記念(3月28日、中京)を見据える。6歳春を迎え、軌道に乗った厩舎の期待馬が堂々、本番に向かう。

 ◆シヴァージ 父ファーストサムライ 母インディアンベイ(母の父インディアンチャーリー)15年3月27日生まれ 牡6歳 栗東・野中厩舎所属 馬主・(株)カナヤマホールディングス 生産者・米国のHinkle Farms 戦績22戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億8767万6000円。馬名の由来は「人名より」。

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