【AJC杯】アリストテレス重賞初V!鞍上ルメールは3週連続で中山重賞3連勝

[ 2021年1月25日 05:30 ]

AJC杯を制したルメール騎乗のアリストテレス(中央手前)(撮影・西川祐介)
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 1月の中山開催を締めくくる古馬G2「第62回アメリカジョッキークラブC」が24日、中山競馬場で行われ、昨秋、コントレイルが無敗3冠を決めた菊花賞で2着だったアリストテレス(牡4=音無)が1番人気に応え、重賞初V。クリストフ・ルメール(41)は3週連続で中山重賞3連勝の快挙。また、中京競馬場の「第38回東海S」は2番人気オーヴェルニュ(牡5=西村)が重賞初挑戦初制覇を果たした。

 3冠馬を苦しめた末脚は本物だった。アリストテレスは道中6番手の外。芝がはげ、茶色く変色したインコースで先行勢がもがくのを尻目に、直線入り口で早くも先頭集団に取り付く。馬上のルメールは勝利を確信していた。「速いスピードは出なかったけど手応えは良かった。4角で勝つ自信があった。この悪い馬場だから直線は長かったけど(笑い)」。

 後方から同じ4歳ヴェルトライゼンデが追い込んだが半馬身から差は詰まらない。菊2着のプライド。勝ちタイム2分17秒9は同レースが中山2200メートルで行われるようになった85年以降最も遅い。「全馬にとって、このコンディションは難しかった」(ルメール)。不良馬場の消耗戦を制し、改めて無尽蔵のスタミナを証明した。

 歴史を振り返れば、3冠馬が誕生した菊花賞の2着馬が、その次走で勝ったのは戦後初。音無師は「菊の激闘の疲れを考慮して有馬記念を我慢した。間隔を空けて、中身が出来切っておらず、馬場も悪くて自信はなかった。それでも地力で勝ってくれた」と目尻を下げた。今春の目標は天皇賞・春(5月2日、阪神)。「この馬はステイヤー。阪神大賞典か日経賞をステップに本番に向かいたい」とプランを明かした。3冠達成の後塵(こうじん)を拝した菊2着馬がG1(G1級含む)を勝てば、戦前、セントライト世代のミナミモア(1942年帝室御賞典・春=天皇賞の前身)以来となる。

 半世紀以上かなわなかった逆襲劇の可能性の高さを、鞍上は力強い言葉で約束する。「トップコンディションではないのにG2を勝った。状態が良くなればG1も勝てる」。そして、いずれ実現するであろうコントレイルとの再戦についても「楽しみ」と自信ありげだ。明け4歳の牡馬はこれまで結果が出ず「弱い世代」と、やゆされてきたが、中山重賞3連勝の快挙にも涼しい顔で話す名手の弁には、有無を言わせぬ説得力があった。

 ◆アリストテレス 父エピファネイア 母ブルーダイアモンド(母の父ディープインパクト)17年4月8日生まれ 牡4歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・近藤英子氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績10戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億7195万3000円。馬名の由来は古代ギリシャの哲学者。

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