【フェアリーS】テンハッピーローズ、実績十分の総合力!2着以内で桜花賞へ 高柳大師も太鼓判の出来

[ 2021年1月8日 05:30 ]

坂路を単走で追い切るテンハッピーローズ
Photo By 提供写真

 牝馬による「第37回フェアリーS」(11日、中山)の木曜追いでは、ともにJRA重賞初制覇を狙う兄弟調教師、高柳瑞樹師(45)のホウオウイクセル、高柳大輔師(43)のテンハッピーローズがしっかり態勢を整えた。

 年末のG1に見向きもせず、ここ一本に乗り込まれてきたテンハッピーローズ。最終追いは朝一番の坂路でほぼ馬なり。それでも4F52秒1~1F12秒6と上々の時計をマークしたのは出来の良さゆえ。見守った高柳大師も仕上がりに太鼓判を押す。

 「いい動きだったよ。1週前にジョッキー(福永)が乗ってしっかりやってるから、馬なりで十分。休みを挟んで、以前より落ち着きが出た感じ。しっかりカイバを食べるし、輸送しても体重が全く減らないのは強みだね」

 実績はメンバー屈指。前走アルテミスSはのちに2歳女王に輝くソダシから0秒4差、シンザン記念で有力視されるククナから0秒1差の3着。その前のサフラン賞は阪神JFで2着となるサトノレイナスから0秒2差2着。惜しむらくはクラシック出走に必要な収得賞金(1着のみ。重賞は2着以内)に手が届かなかったこと。トレーナーは「今度は絶対に2着以内が欲しい。(ソダシやレイナスと)そんなに力差はないと思うし、何としても桜花賞には出したい」と意気込む。

 今回は7年先に調教師免許を取得し、美浦で開業している兄の瑞樹師もホウオウイクセルで参戦。重賞では兄弟初対決となるが「そこは全然意識してないよ」とサラリ。その上で「厩舎も自分自身も、重賞を勝てば自信が付くし、大きいレースを使えば盛り上がるからね」と前向きに話し、開業4年目でのJRA重賞初制覇を狙っている。 

続きを表示

2021年1月8日のニュース