【エルムS】アルクトス、寝台特急「北斗星」ばりパワー&持続力

[ 2020年8月5日 05:30 ]

アルクトス(撮影・千葉茂) 
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 21年ぶりの同日ダート2重賞を憧れの寝台列車でダブルVだ。「第25回エルムS」(9日、札幌)に昨年プロキオンS優勝のアルクトス、「第12回レパードS」(9日、新潟)に2連勝中のブランクチェックを送り出すのが栗田徹師(42)。アルクトスは札幌初見参となるが、寝台特急「北斗星」の大型機関車を思い出させる馬力で白星発進する構えだ。

 名は体を表すという。15年に惜しまれながら引退した寝台特急「北斗星」のギリシャ語名(アルクトス)を持つ競走馬が札幌に到着したのは先週7月29日だった。札幌駅から北西3キロに位置する札幌競馬場で550キロ強の巨体が風を切って快走する。11両の客車を引っ張り、上野から札幌まで1214キロを走行した「北斗星」の大型機関車のようなパワーと持続力。

 「大型馬なので器用さよりもパワーと持続力が優れています。休み明けでも太め感もなく仕上がっています」と栗田師は語る。担当する三浦助手は「初めての札幌滞在ですが、環境の変化には動じません。カイバ食いは落ちないし、どこでも寝られるのが強み」と、移動中でも床に就ける寝台特急のような馬に頼もしげな視線を送る。

 「右より左トモの方が強いので左回り中心に使ってきましたが、(右回りの)福島でも強い競馬をしています。コーナー4つの右回りコースにも対応できれば、今後の選択肢が広がります」とは栗田師。エルムSの後は昨年2着だった交流G1南部杯(10月12日、盛岡競馬場)に向かうプランがある。馬の北斗星にとって札幌駅は終着ではなく、盛岡駅への折り返し。「ここをステップに秋競馬へ。放牧を挟んでフレッシュになっています」。蓄電池のエネルギーを動力源にする電気機関車のようにたっぷり充電を図ってきた。

 エルムSと同日の新潟重賞、レパードSにはブランクチェックを送り出す栗田師。国鉄分割民営化により寝台列車がリニューアルされた87年には、くしくも義父の栗田博憲師(引退)が同日重賞2勝を飾っており、父子トレーナーダブル重賞制覇の快挙も懸かっている。新潟駅行きの寝台急行「きたぐに」と共にコロナ時代のGo To トラベルを実現する「北斗星」だ。

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