【函館記念】カウディーリョ 藤岡佑とスイッチオン!「成長感じる」馬なり単走で軽快12秒7

[ 2020年7月17日 05:30 ]

<函館記念>藤岡佑を背に追い切り軽快な動きを見せたカウディーリョ
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 夏の函館シリーズを締めくくるサマー2000シリーズ第2戦「第56回函館記念」の木曜追いが16日に行われ、良血カウディーリョが藤岡佑介(34)を背に函館Wコースを軽快に駆け抜けた。札幌や小倉など直線の短い競馬場を得意にしている小回り巧者。横浜DeNAベイスターズばりの白星と黒星を交互に繰り返す「ヌケヌケ」を続けており、今回は勝つ番!?重賞初制覇への態勢は整った。

 6月21日から函館競馬場に滞在しているカウディーリョは再コンビの藤岡佑を背にWコースで最終追い。5F70秒4~1F12秒7。馬なり単走で軽快に駆け抜けた。発達した筋肉質の馬体がひときわ目を引く。

 藤岡佑は「半マイル(4F)から直線の反応を見てのオーダー。環境にも慣れて落ち着きもある。オンとオフの切り替えが、はっきりできている」と穏やかな表情で切り出した。

 コンビ成績2戦2勝。昨夏札幌のHTB賞と2月小倉の関門橋Sを快勝した気心の知れた仲だ。「いいタイミングで乗せてもらっている。成長も感じます」と目を細めた。逃げ&好位からの抜け出しがレースパターン。レーンが騎乗した前走・メトロポリタンS(4着)は多少行きたがる場面もあった。鞍上は「むちゃくちゃ掛かるというより、走りに対して前向き。一生懸命に走る」と特性も十分に把握している。

 母ディアデラノビアは05年オークス3着で重賞3勝。兄&姉にディアデラマドレ、サンマルティン、ドレッドノータスなどオープン馬が多数いる良血。カウディーリョ自身、昨秋の菊花賞(8着)は逃げまくって競馬場を沸かせた。

 前走時が454キロ、16日の計量では450キロ。橋本助手は「雰囲気も良く、うまく調整できている。馬体重も2キロ前後の増減で体的にもまずまず。函館は初めてですが、滞在は札幌や小倉で結果も出ているので楽しみ」と前向きに話す。

 函館記念史上屈指の混戦メンバー。4歳の勢いと小回りのうまさは武器になる。藤岡佑は「洋芝が合うかは条件戦を勝っただけなのでつかめない面もあるが、先行力があるので小回りはいい。枠順ひとつで変わるレースだけど、最近の成績からもチャンスはあると思う」と目を輝かせた。鞍上にとって、函館記念は08年トーセンキャプテン、18年エアアンセムで制している好相性重賞。2度あることは3度ある。

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2020年7月17日のニュース