【NHKマイルC】“神種牡馬”レシステンシア!過去10年でダイワメジャー産駒3勝

[ 2020年5月6日 05:30 ]

厩舎周りで運動するレシステンシア
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 過去の好走傾向から勝ち馬をあぶり出す「G1データMAX」。NHKマイルCでは過去10年の結果から、好走馬の「実績」「前走」「種牡馬」に注目。分析から導き出したのは無敗馬ではなく“あの牝馬”だ。

 (1)実績 かつては“残念ダービー”の趣が強かったレース。だが、クラシックの出走制限撤廃やカテゴリーの専門化が進み、近年は最初からここを狙ってくる馬も増えた。必然的に出走馬のレベルも上がり、確かな実力がないと好走が難しい。過去10年の連対馬20頭中13頭が重賞勝ち馬で、5頭が重賞2着馬。残った2頭もオープン勝ちの実績があった。裏を返せば賞金900万円以下の連対は皆無。対象を3着まで広げても、例外は18年レッドヴェイロンのみ。デビュー6戦で掲示板(5着以内)を外したことがなく、前走アーリントンC3着の堅実派だった。今年の登録馬ならボンオムトゥックが似たタイプ。この1頭だけ保留して、残りの賞金900万円組はバッサリ切り捨てる。

 ちなみに今年はサトノインプレッサ、ルフトシュトロームと2頭の3戦無敗馬が参戦。96年のレース新設以降、無敗の重賞ウイナーはこれまでに8頭が出走し優勝は98年エルコンドルパサー、12年カレンブラックヒルの2頭のみ。無敗Vは意外にハードルが高い。

 (2)前走 優位に立つのはニュージーランドT組で、4勝2着1回。ただ、本番も連勝したのは12年カレンブラックヒルのみ。敗戦からの巻き返しが多い。これに続くのが皐月賞、桜花賞のクラシック組で共に2勝ずつ。いわゆる「王道」を歩んできた馬の底力は軽視できない。連対率は皐月組・158、桜組・143で、共にNZT組(・085)を上回る。着順は問わない。他路線では毎日杯組が【1・3・0・6】で連対率4割と優秀。アーリントンC組は【1・0・2・10】で見劣る。この2組は、それぞれ前走で「4着以内」かつ「勝ち馬と0秒3差以内」という条件を満たしていた。優勝馬を出しているのは以上5レース。

 一方、前哨戦の一つに数えられるファルコンS組は【0・1・0・12】と大苦戦。唯一の連対馬である13年2着インパルスヒーローは当時3連勝中だった。シャインガーネット、ラウダシオンは重馬場でのワンツー。高速決着にやや不安を残す。

 (3)種牡馬 ダイワメジャーが最多3勝。うち2勝が2歳G1ウイナー(16年メジャーエンブレム=阪神JF、19年アドマイヤマーズ=朝日杯FS)。ディープインパクトが2勝2着2回、クロフネが2勝2着1回で続く。この3頭で連対20頭の半数10頭を占める“BIG3”。意外なのはキングカメハメハ。04年の優勝馬だが産駒の連対は皆無と相性が悪い。マイル戦4戦3勝のサクセッションには気掛かりな傾向だ。

 ☆結論 各項目を確実にクリアしたのはレシステンシア。ダイワメジャー産駒で、昨年の阪神JFの勝ち馬。その阪神JFでは1分32秒7の2歳コースレコードをマークした。例年、1分32秒台で決着する高速レース。持ち時計でも優位に立つ。頭1着固定の3連単。無敗Vを目指すサトノインプレッサ、ルフトシュトロームもステップに不足はなく、相手はまずこの2頭を厚めに。減点材料の少ないウイングレイテスト、ギルデッドミラー、タイセイビジョン、ラインベックの4頭を加えた3連単1着固定30点がお薦め。抽選組で唯一、気になるのはボンオムトゥック。クロフネ×ダイワメジャーの配合が頼もしく、設定項目もしぶとくクリアしている。もし抽選突破なら、ヒモ穴候補に入れておきたい。

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2020年5月6日のニュース