【宮島・中国地区選手権】村松 地元でG1初優出V!5枠からまくって波乱決着

[ 2020年2月18日 05:30 ]

G1初Vに笑顔を見せる村松修二
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 ボートレース宮島「G1第63回中国地区選手権」は17日、第12Rで優勝戦が行われ、5枠の村松修二(28=広島)がまくってG1初優出での初優勝を飾った。2着は2枠・上平、3着には1枠・前本が入着。3連単2万円超えの波乱決着だった。

 地元の新鋭が快挙をやってのけた。村松はG1初優出という緊張をものともせず、自分に向いた展開をしっかり捉えた。

 「展開があって良かった。ダッシュの乗った質のいいスタートを行けました」

 レース開始前から波乱の香りが漂っていた。最終日は荒天のため、6R以降は安定板使用に加えて2周レースに。優勝戦も向かい風6メートル、波は6センチと水面は良くなかった。

 ピットアウトも一筋縄ではいかない。1枠・前本が後手に回るもインを主張。深い進入になると、3枠・茅原は展示と異なり「3カド策」を取った。1Mでは、強気に攻め込んだ茅原に、カド受けの上平が抵抗。もつれたところを、村松が全速まくりでカタをつけた。

 G1初Vに涙も浮かべた28歳は、意外にも苦労人だ。ボートレース養成所には9回目の受験で合格。デビュー時にはすでに23歳だった。「受験中は両親と同居しながらアルバイト生活をしていました。年齢がいってから選手になったので、覚悟を持ってやってきたつもりです」。努力が結実した中四国トップルーキーは、昔を思い起こして笑みを浮かべた。

 これで来月に行われる平和島クラシック出場権を獲得。うれしいSG初出場となりそうだ。「やっと出られますね」と目を輝かせたが、6月に地元・宮島で行われるSGグランドチャンピオン出場も視野に入る。「SGでコンスタントに優勝戦に乗れる選手になりたい」とさらなる飛躍を誓った。

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2020年2月18日のニュース