【フェブラリーS】リーデル90点“笑い上戸”へ一変、昨年までとは別馬のような穏やかな目に

[ 2020年2月18日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<フェブラリーS>穏やかな目つきで立つワンダーリーデル
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 ひな壇の5段目には内裏様のお供をする3人の白衣を着た仕丁(しちょう)が並んでいます。中央には沓台(くつだい)を持った「怒り上戸」、向かって左には台笠(だいがさ)を手にした「泣き上戸」、右には立傘(たてがさ)を抱えた「笑い上戸」。三者三様の表情を見せる3体の人形には表情豊かな子に育つように…との親の願い(あるいは祖父母の願い)が込められているのです。

 レースのたびにこの仕丁のように表情を変えるのがワンダーリーデル。昨年のフェブラリーS、チャンピオンズC時の顔写真と比べれば一目瞭然です。どちらのG1でも白目をむいて、きつくカメラマンをにらみながら体に力をみなぎらせていました。怒り上戸の表情です。ところが、今回は別人のような穏やかな目つきでゆったりと立っています。笑い上戸の表情です。目は心の窓といいます。怒り上戸から笑い上戸へ、一変した目つきが示すのは7歳を迎えたベテランホースの心境の変化。遅ればせながら気性が成長して落ち着いてきたのか、あるいは逆に闘志が萎えてしまったのか。ポジティブ思考の私は落ち着きと受け止めたい。

 馬体には重たさを感じます。良く言えば馬力型。悪く言えば素軽さがない。脚抜きのいい重馬場のダートで2勝しているとはいえ、乾燥したパサパサの砂の方が合いそうな体つきです。肋がパラッと浮いて映るように良く仕上がっています。ひな壇の5段目に控える仕丁が表情を一変させて最上段まで駆け上がるか。砂の節句に最も注目したい大器晩成の笑い上戸です。

 ▽七段飾り 古来、七は縁起の良い数字とされ、江戸時代以降、雛人形飾りとして定着している。別名「十五人飾り」。一番上は男雛と女雛の内裏雛(親王飾り)。2段目は内裏様に仕える三人官女。3段目は能楽の囃子方をかたどった謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓の五人囃子。4段目は御殿を守る随身の左大臣と右大臣。5段目は内裏様の従者である泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸の仕丁3人。6段目はたんす、鏡台などの嫁入り道具。7段目は御所車など。関東と関西では並べ方が異なる。

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