JC参戦外国馬、東京競馬場へ直接入厩検討 輸入検疫見直しへ

[ 2019年12月10日 05:30 ]

 日本を代表する国際GIでありながら、史上初の外国馬参戦なしという異例の事態に陥った先月24日のジャパンCを受けてJRAが動いた。立て直しへ。9日、大阪市内で開いた関西定例会見で横田貞夫理事が強い決意をにじませた。

 「これまで賞金や褒賞金の増額、現地での勧誘など外国馬に参戦してもらえるように取り組んできましたが今年はゼロ。今後は2点に力を入れていきます」

 一番は外国馬が来日後、競馬学校(千葉県白井市)の国際厩舎に入るのではなく東京への直接入厩を実現する道づくりだ。現行のルールではせっかく来日しても輸入検疫のため競馬学校に5日間、滞在せざるを得ない。当然、その間は思うように調教できない状況を強いられる。これが来日への障害になっているのは最近になって言われだした話ではなく、これまで定例会見で質問に上がっても「検疫は国絡みの件ですから」と諦めムードだった。しかし、今回は本気度が違う。横田理事が続ける。

 「外国馬のオーナー、調教師から直接、東京に入れないのでは…という声は以前からあったんです。管轄している農林水産省の動物衛生課と相談して直接入厩できるように検討を進めていきます。具体的にいつから…とは言えませんが早急に取り組みます」

 外国馬の東京競馬場直接入厩について、農水省・動物検疫所は「輸入検疫の指定を受けていない東京競馬場で検疫を行うためには隔離態勢の整った専用施設などを造り、国の指定を受ける必要がある」との見解を示した。JRAは国の基準を満たす競馬学校同様の検疫施設造りに着手し、指定を受けたい考えだ。

 もう1点はドバイワールドカップや凱旋門賞、BCターフなど指定競走の勝ち馬が参戦して1~3着に入った際に交付するボーナスの増額だ。「インセンティブ(動機づけ)を強化します」と横田理事。ハイレベルな日本馬だけのGIであっても見応えはある。ただし、春秋の天皇賞や有馬記念とはまた違った趣がある、ジャパンCという華やかな舞台に花を添えるには外国馬の存在が必要。区切りの第40回を迎える来年11・29を楽しみにしたい。

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