【マイルCS】ダノンキングリー90点 融通が利く柔軟な馬体

[ 2019年11月12日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

融通が利く柔軟な馬体のダノンキングリー(撮影・郡司 修)
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 ダノンプレミアムがマイル界のエースなら、ダノンキングリーはその名の通りマイルの「王にふさわしい」。中距離で結果を残してきましたが、胴が詰まり気味のマイラー体形です。黒鹿毛の馬体にはプレミアムのような肉肉しいボリュームがない代わりに、とても柔軟。肩から腰、首に柔らかい筋肉をつけています。柔軟な筋肉には疲れがたまりづらい。ダービーでも2着するなど距離に融通が利くのは柔らかいからです。

 今春の段階でかなり完成度が高かった。ひと夏越しての成長は特に感じられませんが、四肢の腱がしっかり浮き出るなど健康そうです。ダービー時には見せなかった白目で写真に納まっていますが、興奮しているわけではない。リラックスしたハミ受け。頭の位置も正常。心身共に良好なコンディションと言えます。

 惜敗続きのG1。そろそろ勝つ順番が回ってくるでしょう。テレビドラマ「あな番(あなたの番です)」。交換殺人のミステリードラマで、展開を予想する“考察合戦”がネット上で過熱し、流行語大賞候補になったとか。マイルのキングリー(王にふさわしい)。今週はあなたの番です。

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2019年11月12日のニュース