【スプリンターズS】“本気モード”ファンタジスト素質開花だ!

[ 2019年9月25日 05:30 ]

スプリンターズSへ坂路でキャンター調整するファンタジスト
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=24日】地元がそばだと親近感も湧く。ファンタジストを担当する硎屋助手は高槻市生まれ。京都産業大で乗馬に打ち込み、この世界へ飛び込んだ。小林は淀川を挟んで隣の枚方市出身で、同じ京都の龍谷大卒。そんなやりとりを溶け込ませた中で、本題に入った。

 「この中間はめっちゃいいですよ。雰囲気に体つきと全部良くなっています。前走も小倉の時より良かった。思えば前走が“休み明けで競馬”という感じだったのかもしれません」

 休み明けの北九州記念は“競馬モード”に入っていなかった。梅田師も「返し馬でも行く気がなかったし、競馬にならなかった」と振り返っていた。気持ちが乗らなかった分、疲れもなかった。スイッチを入れるべく、セントウルSではメンコを外すなど、調整に工夫をした。レース当日を振り返る。

 「1回パッと止まったけど、怒られたら“ゴメン、ゴメン”って感じでスムーズになった。怒られているのが分かっているので、やっぱり賢いんですよ。調整をいろいろ変えて、どれが良かったか分からないけど、走ってくれて良かった」

 調整にある程度の正解を導き出すことができた。坂路でビュンと4F50秒を切ってくるあたり、スプリンターの資質は十分だろう。“100%本気モード”に入れば、どこまで強いのだろう。そんな期待も膨らむ。「本来は器用なタイプ。あとはジョッキーにお任せです」。名手・武豊を背に、素質が完全に花開く。

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2019年9月25日のニュース