【セントライト記念】ミューチャリー コスモバルクの道だ!15年ぶり地方馬Vへ気合

[ 2019年9月12日 05:30 ]

追い切りを終えて引き揚げるミューチャリー(撮影・秋田 麻由子)
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 セントライト記念で中央馬に挑む南関東・船橋のミューチャリー。格的には十分だ。クラシック・羽田盃の覇者。東京ダービー2着、ジャパンダートダービー(JDD)は地方馬最先着の3着。ハイレベルの南関クラシック戦線をけん引してきた。 セントライト記念

 その馬がなぜ、ここに矛先を向けたのか。矢野師は2歳時から芝で走らせてみたいと考えていた。「鎌倉記念(1着)での末脚から芝ならもっと切れるのではないかと…。チャンスがあればと思っていた。JDD後、戸塚記念などの選択肢もあったが、ここに向かうことにした」。武器は切れ味。南関では全日本2歳優駿を除く7戦で上がり3F最速を計時した。特筆すべきは上がり3F36秒9で差し切った羽田盃。同レースで3F36秒台を計時したのは過去10年で13年アウトジェネラル(36秒2)とこの馬だけ。まさに異次元の切れだった。ちなみに全日本2歳優駿では歯替わりでハミが引っ掛かってしまい、力を出し切れなかった。

 さらに、日本ダービー馬を3頭(ナリタブライアン、サニーブライアン、タニノギムレット)出した母の父ブライアンズタイムの血にも芝での可能性を見いだしている。「ダートでの活躍が多いパイロ産駒だが、500キロ超の筋骨隆々のタイプとは少し違う体形。どちらかと言えば母(ゴッドビラブドミー)に似ているのか、母の父ブライアンズタイムっぽいところがある」(同師)。

 セントライト記念といえば04年、道営所属のコスモバルクが1番人気に応えて制した一戦。皐月賞2着など実績十分だった同馬とは状況が異なるが関係者の夢が懸かっている点は同じだ。「初芝で重賞と条件的には甘くない。だが、デビュー前からポテンシャルは非常に高いと思っていた。芝でも末脚を生かす競馬をしたい。船橋生え抜きとしていい競馬を」(同師)。南関クラシック馬の意地を懸け、未知の戦いに打って出る。

 ▽コスモバルク 03~09年にかけて北海道・田部和則厩舎所属のまま中央に挑戦した競走馬。通算48戦10勝。04年の牡馬クラシックに皆勤し、「地方馬の星」として大きな注目を集めた。国内G1に23度挑戦したが、1番人気に支持された04年皐月賞、同年ジャパンCの2着が最高。06年にシンガポール航空国際Cで地方馬初の海外G1制覇を果たした。国内での主な勝ち鞍は弥生賞、セントライト記念。

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