【名古屋・アルテミス賞】長沢 地元で笑顔の連覇

[ 2019年8月16日 05:30 ]

表彰式で笑顔を見せる長沢
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 アルテミス賞では本当に強い。昨年のいわき平に続く連覇。しかも地元でやってのけた。長沢のキュートな笑顔が輝いた。「去年の脚力なら届かなかったと思います。脚力を上げる練習を続けてきた成果が出ました」

 予感があった。発走機に立った時、体から余計な緊張が抜けた。「凄く仲のいい友達と目が合ってリラックスできました」。地元のアドバンテージを存分に生かして、いざ号砲。梶田がスタートを取り、落ち着いた並びは前から梶田―小林―石井―佐藤―荒川―奥井―長沢。打鐘前のバックで奥井―長沢が上昇。最終ホームでは先行態勢と見えたが内から梶田が踏み込み奥井を出させない。長沢は奥井が不発の上を3角から踏み込み、直線では外を一気に駆け抜けた。

 意外にも今年のVは2度だけ。長くガールズケイリンの第一線で頑張っているが、後輩たちの実力アップも目覚ましい。うかうかとはしていられない。「この優勝をきっかけにしたい」。地元ファンの祝福の拍手を浴びながら、後半戦での活躍を改めて約束した。

 ◆長沢 彩(ながさわ・あや)1988年(昭63)6月11日生まれ、岐阜県出身の31歳。岐阜女子商業ではバレーボールに打ち込み、05年春の高校バレー出場。卒業後は美容師となったがガールズケイリンのスタートを受けて転身。競輪選手養成所106期を4位で卒業。14年5月の向日町でデビュー(4、1、4着)。ガールズコレクション1V、アルテミス賞2V。自在な走りでガールズトップ選手として活躍中。1メートル65、61キロ。血液型A。

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2019年8月16日のニュース