【西部スポニチ賞】和田騎乗、好調アンドラステで勝負

　【東西ドキュメント・栗東＝15日】台風10号が接近した木曜朝のトレセン。通常より馬場入りする馬は少なかった。寺下が調教にまたがったジョッキーたちに感触を聞くと「4コーナーが強烈な向かい風で、なかなか進んでいかなかったです」「突発的な風や音で驚く馬もいるし乗っていて怖いですね」。悪天候の中でも、注意を払いながら稽古をつける姿に“プロ魂”を感じた。

　前日に佐賀のサマーチャンピオン（グランドボヌール）を制した和田も栗東に戻り、調教に騎乗。スタンド前に引き揚げてくると「風で声が聞こえへんから」と記者陣を控室へ誘導。日曜に行われる西部スポニチ賞（小倉10R）は、2戦2勝のアンドラステとコンビを組む。水曜の最終追い切りは坂路で4F52秒7～1F11秒8の好時計が出た。鞍上は「攻め馬は動いたね。能力に期待したい」と意気込む。寺下にとっても気合の入る“社賞”は、この馬から勝負するつもりだ。