【ラジオNIKKEI賞】ドーン重賞初V 雨中の激走、菊へ弾み

[ 2019年7月1日 05:30 ]

<ラジオNIKKEI賞>ラジオNIKKEI賞を制した田辺裕信騎乗のブレイキングドーン (撮影・西川祐介)
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 唯一の1勝馬が雨のみちのくで激走だ。夏の福島開幕を告げる3歳G3「ラジオNIKKEI賞」が30日、福島競馬場で行われ、3番人気ブレイキングドーン(牡=中竹)が重賞初制覇。福島県出身の田辺裕信は故郷に錦を飾るテン乗りVとなった。

 世代の強豪と戦い、ブレイキングドーンが積み上げた経験は本物だった。アキビンゴが優勝した82年以来、37年ぶりの不良馬場での施行となった伝統の3歳重賞。14番枠からスタート。後方集団の外につけた。「馬場の悪いところに押し込められたくなかった」。田辺は初コンビのパートナーを道中、馬群の外へとエスコート。断続的な大雨で緩くなった馬場に脚を取られる内の馬を尻目に絶好の手応えで直線を向いた。「余裕があった。後ろから差される感じはなかった」。出走16頭中、ただ1頭の1勝馬が伸びる。先行抜け出しを図るマイネルサーパスをゴール寸前で捉えた。

 殊勲の田辺は福島県二本松市出身。ゴールの瞬間に場内から拍手が起きた。重賞通算29勝を誇る35歳も地元での重賞Vは14年七夕賞(メイショウナルト)以来5年ぶり(2度目)。「なかなか勝てなかったが開幕週に勝てるとは。うまくいきましたね」と声援に応えた。

 昨年末からホープフルS→弥生賞→皐月賞と王道ローテを歩んできた同馬にとって、この勝利が昨年6月の新馬戦以来1年ぶりの2勝目。中竹師は「馬の具合が良かった。これで胸を張って菊花賞に出られる」とご満悦。田辺も「乗るのは初めてだったが、これまでも一緒にレースをしたことは何度もあった。強い馬相手に善戦してきた馬。やはり力がある」と、その高い能力を称賛した。

 今後は放牧に出され、馬の状態を見極めながら復帰戦を決める。秋の大目標は当然、菊花賞(10月20日、京都)だ。昨年、このレース2着だったフィエールマンがぶっつけVを決めた。「大きなレースに出られるチャンスが手に入った。秋も楽しみ」と田辺。“夜明け”と名付けられた素質馬が秋の大舞台で光り輝く。

 ◆ブレイキングドーン 父ヴィクトワールピサ 母アグネスサクラ(母の父ホワイトマズル)牡3歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・前田幸貴氏 生産者・北海道浦河町の高昭牧場 戦績7戦2勝 総獲得賞金7976万3000円。

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