【久留米記念】平原 関東の絆でV、昨年9月の美酒

[ 2019年7月1日 05:30 ]

賞金ボードを手に中野浩一氏(左)と記念撮影に応じる平原
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 久留米記念決勝は30日行われ、番手まくりで押し切った平原康多(87期)が昨年5月の京王閣以来、通算19回目の記念優勝を飾った。

 レースは中川がスタートを取り、前から山崎―中川―三谷―松浦―杉森―平原―木暮―神山―桜井の順で周回。残り2周で杉森―平原―木暮―神山―桜井が上昇、先行態勢に入る。前受けの山崎がすんなり車を下げ巻き返しを狙うと、打鐘2Cで三谷が内を突き山崎の番手を奪取。打鐘4角から山崎がまくって出るが木暮のブロックで外に膨らみ不発。2角から自力に転じた中川がまくり上げると、平原が最終バックから合わせて番手まくり。平原はゴールまで力強く踏み切り、差し迫る木暮を振り切って押し切った。

 久々に味わう優勝は格別だ。昨年9月の共同通信社杯(高知)以来の美酒。前半戦ラストに今年初Vを手にした平原は「試行錯誤でうまくいかない日々もあったけど、結果が出ると自信になりますね」と喜びに浸った。

 勝因は関東ライン鉄の結束力。前で先手を握った杉森、平原をガードした木暮、4番手を固めた神山のアシストが平原に勇気を与えた。前走の高松宮記念杯(岸和田)初日に落車し不安がつきまとっていたが「初日から動けていた」ことで弱気の虫を追い払い、ラインの力を最大限に生かした。

 6月11日に37歳を迎えた平原は「正直、年ですけど」と笑いながら「後半戦もグランプリに向けて頑張ります」とファンに力強く誓った。

 ≪平原次走は別府G2≫1~3着の平原康多、木暮安由、松浦悠士の次走はG2サマーナイトフェスティバル(13~15日、別府)。

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2019年7月1日のニュース