【ベルモントS】マスター快挙の時だ!角田師「良くなっている」

[ 2019年6月8日 05:30 ]

 JRAが馬券発売する米3冠最終戦、G1ベルモントS(ベルモントパーク競馬場、ダート2400メートル)が、日本時間9日午前7時37分ゲートイン。ケンタッキーダービーで6着だったマスターフェンサー(牡3=角田)が日本調教馬による米ダートG1初制覇を狙う。出来は前走よりアップ。快挙の可能性は十分にある。

 5日に追い切りを済ませ、大一番に向けて状態は万全。6日は厩舎周辺の運動で息を整えた。高野助手は「状態は変わらず、気持ちもリラックス。オンとオフの切り替えがしっかりできている」とコメントした。角田師も「急きょの遠征となったケンタッキーダービーを叩かれて確実に良くなっている」と状態の良さに目を細めた。

 米国のダートG1は日本の競馬関係者にとって難関だった。日本とは砂質が異なり、序盤の速さも桁違い。流れについていくのが、まず課題だった。マスターフェンサーが米国の競馬に適応できたのは決め手で勝負する馬だったことが大きい。ケンタッキーダービーでも序盤は最後方だったが、ラストでインめから切れのある脚を伸ばして6着。現地の評価も急上昇中でネットには特集記事が躍る。

 ゲート番もいい。3番からは過去10年で2頭がV。ここ2年も1、2番ゲートの馬が勝っており、内が有利だ。ケンタッキーダービー3着のタシトゥスは大外を引き、プリークネスS優勝のウォーオブウィルはケンタッキーダービー(7着)からの連戦で疲れが心配される。風は間違いなくマスターフェンサーに吹いている。

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2019年6月8日のニュース