カナダで切磋琢磨する2人の日本人若武者

[ 2019年4月26日 05:30 ]

 【競馬人生劇場・平松さとし】最近は海外で活躍する日本の人馬が珍しくなくなってきた。ドバイではアーモンドアイが勝利し、直後にオーストラリアではクルーガーが善戦。今週末は香港で凱歌が上がるかもしれない。

 これらは日本の競馬ファンの間でも当然、知られていることだが、私はその取材の合間にカナダへも飛び、かの地で活躍する日本人ホースマンの奮闘ぶりを見てきた。

 まだまだ寒さの残るトロント、ウッドバイン競馬場。20日に今シーズンの開幕を迎えたこの北の地でジョッキーとして活躍する2人の日本人がいる。1人は福元大輔騎手。97年10月生まれだから現在21歳。幼少期を過ごした鹿児島で草競馬に乗ったのを機に騎手を目指した。中学1年の時にはジョッキーベイビーズで本選にも進出した。しかし競馬学校を2年連続で不合格となると海外へ飛ぶことを決意。15年、ほとんどあてのないままカナダへ渡り、自らの足で厩舎を回り、門を叩いた。その結果、2年後の17年に騎手免許を取得。2年目の昨年、36勝を挙げ、ソヴリン賞(カナダ版JRA賞)の優秀見習騎手賞を獲得した。

 彼を追うように昨年、カナダ入りしたのが木村和士騎手だ。こちらはまだ19歳。福元騎手とはジョッキーベイビーズが縁で知り合った、いわば幼なじみ。JRA競馬学校を中退した後、太平洋を飛び越えると、1年目からいきなり104勝。ソヴリン賞最優秀見習騎手賞を受賞した。もちろん日本人として初の快挙である。

 開幕2日前の18日に行われたソヴリン賞授賞式には2人そろって仲良く参加。リーディングジョッキーのユーリコ・ダシルヴァ騎手らと一緒に表彰された。「今年は和士に負けないように頑張りたいです」と福元騎手が言えば「そろって世界で活躍できる騎手になれれば最高です」と木村騎手。今後も切磋琢磨(せっさたくま)して腕を磨いていただきたい。ちなみに開幕週となった先週末2日間で福元騎手は2勝、木村騎手も1勝を挙げている。(フリーライター)

続きを表示

「2020 大阪杯」特集記事

「ダービー卿CT」特集記事

2019年4月26日のニュース