【桜花賞】グランアレグリア アーモンドアイ超えレコードV「速っ。いいね」

[ 2019年4月8日 06:00 ]

<阪神11R・桜花賞>牝馬クラシック1冠を制し笑顔のグランアレグリア陣営。(右から)藤沢和師とルメール(撮影・村上 大輔)
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 満開の桜をバックに、3~4コーナーでグランアレグリアが動いた。直線入り口で逃げたプールヴィルに並び掛けると、あとは独走状態。ルメールの右ステッキに応え、ゴールまで勢いは止まらない。後続に2馬身半差の圧勝。勝ち時計1分32秒7は、昨年のアーモンドアイを0秒4上回るレースレコード。時計を聞いた鞍上も「速っ。いいね」と驚きを隠せない。平成最後の桜花賞は、世界的名牝を超える衝撃のVだった。

 「2連覇できてうれしい。スピードがあり、すぐ4番手につけられたし、そこからリラックスできた。コーナーでペースが遅くなったので、外からポジションを上げた。いいペースを維持できたし、素晴らしいね」

 戦前は“3強”といわれたが、終わってみれば1強だった。ルメールとはデビューからコンビを組み、前走の朝日杯FS(3着)は牡馬にも挑戦。「あの時は速い脚を使えなかったが、よく勉強したね。レース前から馬はとても静かで、充実していた」とパートナーの成長ぶりに目を細めた。

 管理する藤沢和師にとっては、04年ダンスインザムード以来のV。勝利の瞬間は、昨年の勝利トレーナーである国枝師と一緒に見届けた。指揮官は「ゴール前まで心配していたが、たまたま隣で国枝先生が騒いでいて“大丈夫”と。彼が言うから間違いないなと思った」と笑顔で振り返った。

 タイムだけじゃなく、ローテでもアーモンドアイを超えた。1939年の創設以降、桜花賞を年明け初戦の馬が制した例は昭和~平成を通じて一度もなかった。中111日での勝利は、昨年のアーモンドアイの中89日を更新する新記録だ。

 暮れの朝日杯FSを使った後は疲れが抜けず、ぶっつけのローテになったが、放牧先のノーザンファーム天栄と連携プレーで見事タイトルを手にした。同ファームは昨秋もアーモンドアイ、フィエールマンがトライアルを使わずG1制覇。藤沢和師は「もっと早く戻そうと思ったが、冬毛が伸びてまだ良くないと。ぶっつけの方が調整しやすいみたいで、牧場でもずいぶん乗り込んでいたからね」と自信を持って送り出した。

 今後はNHKマイルC(5月5日、東京)とオークス(5月19日、東京)の2択になる。ルメールは「スピードがたくさんあるし、2400メートルはいけるか分からない」と距離延長に不安の口ぶりだが「すごくいい馬。またG1をゼッタイ勝てる」とお墨付き。今年もクラシック開幕戦から、令和元年の競馬界を引っ張る新たなヒロインが誕生した。(寺下 厚司)

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