【マイルCS】グローリー90点 加藤清正の愛馬級ド迫力の巨漢

[ 2018年11月13日 05:30 ]

どの部位もボリュームたっぷり。迫力ある巨体のミッキーグローリー
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 猛将・加藤清正の愛馬で知られるのが帝釈栗毛(たいしゃくくりげ)。背丈が6尺3寸(約1メートル90)もあった巨漢だったとか。「江戸のもがりに、さわりはすとも、よけて通しゃれ、帝釈栗毛」(ならず者にけんかを売っても、帝釈栗毛にはけんかを売るな)とうたわれたほど、巨体に物を言わせて暴れ回ったそうです。ミッキーグローリーを思い起こしたのは私だけではないでしょう。

 毛色こそ違いますが、とにかくデカい。550キロの青鹿毛はどの部位もボリュームたっぷり。肩やトモは重厚な筋肉をまとい、首も野太い。腹袋も立派。皮膚が厚く映るのはいい材料ではありませんが、長身の加藤清正も乗せられるほどの巨体です。顎っ張りがいいので大食漢なのでしょう。

 私が調教師時代の終盤に手掛けたアデイインザライフも550キロ前後のディープインパクト産駒でした。大型馬だけに脚元への負担も大きく、脚部不安に悩まされました。ミッキーグローリーも屈腱炎を患いながら、約1年半のブランクを乗り越えて京成杯AHで重賞初制覇。肢巻きを着けていない美脚を見る限り、反動は感じられません。毛ヅヤも良好。ライバルたちに「よけて通しゃれ」(けんかを売るな)と言いたくなる現代版・帝釈栗毛です。

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2018年11月13日のニュース