【ローズS】サラキア、秋の主役躍り出る 夏越え“変身”

[ 2018年9月11日 05:30 ]

反撃の秋に向けて、たくましくなって帰ってきたサラキア
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 今週の阪神メインは秋華賞トライアルの「第36回ローズS」(16日)。惜しくも春のクラシックに参戦できなかったサラキアが、グンとたくましくなって表舞台に帰ってきた。優先出走権はもちろん、初の重賞タイトルを狙って秋華賞トライアルのローズSへ。山田助手が胸を高鳴らせる。

 「物凄く順調です。前走後に多少ダメージがあったけど、今は問題ありません。まだ本番の権利を持っていないので、まずはそこですね」

 春は“あと一歩”に泣かされ続けた。桜花賞TRのチューリップ賞、オークスTRのフローラSはともに4着。とりわけ後者は直線で進路を探しながら伸びて、並んでゴールした1〜3着から、半馬身ほどの差。スムーズなら…と思える内容だった。これでローテが厳しくなったのも事実で、運にも見放されていた。

 一転して今はリズムがいい。白百合S2着の後は、無理することなくリフレッシュ放牧へ。これが功を奏し、始動戦の青島特別はプラス10キロの成長した馬体でレコード勝ち。最高の形で秋を迎えることができた。

 「春はカイバを食べても体が増えなかったけど、今は実になってますね。体つきが違いますよ。先週乗った池添さんも“春に俺が乗ってた時とは全然違う”と言ってくれました」

 一気にメンバーは強くなるが、決して臆することはない。真のライバルは、次の秋華賞で待ち受ける2冠馬アーモンドアイ。

 「確かにアーモンドアイは強いけど、素質は引けを取らないと信じてます」

 権利獲得だけでは物足りない。本番を盛り上げるには、ここをあっさり勝つ。それぐらいのインパクトが求められる。

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2018年9月11日のニュース