【新潟新馬戦】レイデオロ半弟も激アツ!ソルドラード熱波襲来

[ 2018年8月3日 05:30 ]

新潟競馬場に出発するソルドラード(撮影・郡司修) 
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 噂の超大物ルーキーが今週の新潟でデビューする。昨年のダービー馬レイデオロの半弟にあたるソルドラード(藤沢和、父ロードカナロア)がルメールとのコンビで土曜5R新馬戦に出走。調教では古馬を子供扱いにする圧巻の走りを見せており、兄弟G1制覇へ馬名通りの黄金の蹄跡を刻む構えだ。

 スペイン語で“黄金の太陽”と命名された500キロ前後の鹿毛から伝わってくるのは名馬の相。凜(りん)としたたたずまい、柔らかい身のこなし、鋼のような筋肉をまとった馬体…。「歩き方からして他の馬たちとは雰囲気が違う。特別感がありますよね」。この日、新潟競馬場に向かう馬運車に乗り込んだソルドラードを津曲助手は、まぶしそうに見つめた。

 「ちょっと規格外れの馬がいるんだ。レイデオロ、レイエンダの兄ちゃんたちより穏やかでスピードがあって、これは凄いと思わせる馬だよ」。辛口の藤沢和師が珍しく褒めちぎったのは、美浦トレセンでゲート試験に合格し、ノーザンファーム天栄(福島県)に再放牧に出されている6月のこと。父ロードカナロア譲りのスピードと豊富な筋肉量を持っていることから新潟マイル戦(外回り)をデビュー舞台に選び、ルメールの新潟参戦が内定している8月1週目を目指した。7月4日の帰厩以来4本の追い切り。「レイデオロ、レイエンダよりも操縦性が高そう」と津曲助手が語れば、ノーザンファーム天栄でも稽古をつけた杉原(藤沢和厩舎所属)は「古馬みたいです。怖いぐらいに落ち着いています」と目を丸くする。

 ディープインパクトの半姉にあたる祖母レディブロンド(5勝)、母ラドラーダ(4勝)、母の父シンボリクリスエス(8勝)、半兄ティソーナ(4勝)、レイデオロ(5勝)、レイエンダ(3勝)…。いずれも藤沢和厩舎に所属していた。「この母系は父が代わっても走る血統。ソルドラードも初戦から期待大だ」。デビューする競馬場でスクーリング(レースと同じように装鞍所からパドック、馬場に向かう予行練習)を必ず課す藤沢和流を施されて迎える黄金の日の出。黄金の王レイデオロに続く、兄弟G1制覇に乗りだす黄金の太陽だ。

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