柏木復帰Vから勝ち星量産の勢い止まらん

[ 2018年8月3日 05:30 ]

柏木健宏騎手
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 【大いに気になる!】7月30日、TCK4R新馬戦。ヴァルラームで柏木健宏(37=大井)が落馬負傷からの復帰後、初勝利を挙げた。5月15日(川崎)以来、76日ぶりの美酒。「調教試験の時からいい動きをしていたし期待していた。この馬のために復帰を早めた」。まだ腫れの残る右手甲を見せながら笑顔がはじけた。この日、さらに2勝を加え、31、1日にも1勝ずつの固め打ちを見せた。

 5月29日の浦和4Rで落馬。全身打撲の診断が下ったように、あちこちケガだらけ。入院こそ3日間で済んだが、右肩のじん帯を痛めたのが大きかった。リハビリを進めながら調教にもまたがったが右ステッキが打てない。「焦らず、いい休みと気持ちを切り替えた」が騎乗復帰したのは7月24日の船橋。約2カ月を要してしまった。

 その間、東京ダービー(6月6日)では騎乗予定だったクロスケが笹川を背に3着。「あそこまで行ったら勝ってほしかった。もちろん応援していた。だけど悔しさはなかった。自分が(ケガで)乗れないから割り切っていた」。大きなチャンスを逃したが柏木はすがすがしい気持ちだった。

 「勝利目標などはないが、ケガなく一鞍一鞍大事に乗るだけ」。クールな表情で前を見据えた。勝ち星量産の勢いは止まりそうもない。

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2018年8月3日のニュース