鈴木誠が引退…G1を3勝、GP1勝 33年の現役生活に終止符

[ 2018年7月10日 05:30 ]

05年、ダービーを制した鈴木誠
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 ダービーなどG1・3勝、GP1勝の人気レーサー・鈴木誠(53=千葉、55期)が9日、日本競輪選手会千葉支部を通じて現役引退を表明した。

 鈴木は85年5月に花月園競輪場でデビュー。師匠の吉井秀仁、全盛時の滝澤正光氏(現日本競輪学校校長)を目標にフラワー軍団で猛練習。徹底先行で瞬く間にトップスターに駆け上がった。86年には最優秀新人賞、87年には小倉競輪祭の新人王にも輝いた。

 タイトルホルダーの仲間入りが時間の問題となっ時期は滝澤氏が徹底先行で君臨。「前で先行したい」鈴木がいても両者の並びはレースによって前後した。念願のG1初制覇は90年高松宮記念杯で並びは滝澤氏の後ろからだった。

 翌91年7月には久留米全日本選抜で2度目のG1優勝。暮れのグランプリも優勝。鈴木が共に前回りで2着は滝澤氏だった。91年はMVPにも輝き、まさに全盛時代。“誠スマイル”が表彰台で輝いた。

 ベテランの域に達しても活躍。競輪祭と高松宮記念杯は20年連続出場で表彰。ダービーは25年連続出場という偉業を成し遂げた。「ダービーを勝つために競輪選手になった」の夢がかなったのは05年。40歳の年だった。

 「60歳まで頑張る」と健在ぶりを見せつけたが50歳を超えると年齢の壁にぶつかった。加えてケガも重なった。今年4月には「股関節が悪くて練習に支障がある」状態に。今月6〜8日の京王閣競輪を最後に33年3カ月の選手生活に別れを告げた。ラストランは8着。引退会見は13日に松戸競輪場で行われ、引退セレモニーは15日(松戸サマーナイトフェスティバル2日目の7R終了後)に実施される。

 ◆鈴木 誠(すずき・まこと)1965年(昭40)4月3日生まれ、千葉県市原市出身の53歳。千葉経済高卒。通算成績は3058戦665勝。通算取得賞金は17億853万円。師匠は吉井秀仁(引退)。1メートル77、85キロ。血液型A。

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