【小倉記念】ゴウゲキ重賞初V!“代打”秋山見事な鼻差差し

[ 2017年8月7日 05:30 ]

小倉記念をハナ差で制したタツゴウゲキ(右は2着サンマルティン)
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 伝統のハンデ重賞「第53回小倉記念」を制したのは4番人気タツゴウゲキ。落馬負傷のM・デムーロの代打・秋山を背にゴール前の大接戦を鼻差制し、うれしい重賞初勝利となった。

 きっちり代打を務めた。タツゴウゲキは騎乗予定だったM・デムーロが7Rで落馬負傷。秋山は急きょ“登板”となった。「前走の七夕賞で他の馬に乗っていて、雰囲気はつかめていた。先生からも具合はいいと聞いていましたから」。頭の中でサッと情報を整えて、本番に臨んだ。

 2番枠から絶好のスタート。程なく好位を確保し、内々の3番手で折り合った。4角でサンマルティンが外からグイっとポジションを上げても慌てず騒がず。直線は最内を突いて、スッとライバルの方へ馬体を寄せた。ゴール板では首の上げ下げ。写真判定の結果、鼻差だけ前に出てうれしい重賞初Vを果たした。

 「うまくスタートを出てくれて、いいポジションが取れた。直線は2着馬が先に抜け出していたので、届いて良かった。ゴールの瞬間?どっちか分からなくて…。代打で結果が出せて良かったです」

 前走の七夕賞は6着。不利さえなければ、という内容だった。以前は弱さもあったが、トモが良くなって間隔を詰めて使えるようになった。中3週のローテーションでもプラス6キロ。連戦でも体調はさらに良くなっていた。鮫島師も納得の表情で振り返った。

 「レースを上手に運んでくれた。こういうレースができるのが強み。(秋山への代打は)52キロというのもあったし、柔らかくフワッと乗ってくれますからね」。サマー2000シリーズ3戦目を制したが、そのことは頭になかったようで「あとは札幌記念と新潟記念?暑い時季を走ったので、様子を見てから考えます。疲れがなければ」とシリーズチャンピオンへ色気を見せた。鮫島厩舎は夏場の重賞に強い。重賞22勝中10勝が6月から9月。“夏はサメシマ”と覚えておこう。

 ◆タツゴウゲキ 父マーベラスサンデー 母ニシノプルメリア(母の父シングスピール)牡5歳 栗東・鮫島厩舎所属 馬主・鈴木高幸氏 生産者・北海道新冠町の川上牧場 戦績17戦4勝 総獲得賞金8523万5000円。

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