【馬券顛末記】“雨馬場”が波乱予兆 ◎つけたレーヌミノルがV

[ 2017年4月9日 18:23 ]

ソウルスターリング(左から2頭目)を抑え込んで桜花賞を制したレーヌミノル(左)
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 阪神競馬場にこれほど満開に桜が咲き誇った桜花賞も珍しい。そう、今年は全国的に寒い日が続き、桜の開花時期が大きく遅れていた。ゆえにタイミングはドンピシャ。その意味では歴史に残る桜花賞だった。

 が、晴れマークの付いた天気予報とは裏腹に、いっこうに消えない雨雲と予想外の寒さ。風。それに20年ぶりとなる“雨馬場(発表は稍重)”が波乱を予兆していた。

 「まさか…」

 単勝1・4倍支持のソウルスターリングが伸びあぐねている。場内騒然。直線に向いてもいつもの切れ味はなく、3着を死守するだけが精一杯。2番人気のアドマイヤミヤビに至っては掲示板にも載れない12着。「馬場に泣かされた」とは手綱を取ったMデムーロの弁だが、見せ場すら作れなかったのはなぜか。

 「残せ!!」

 伸びあぐねる本命馬を確認し、思わず声が出た。ゴールの瞬間は年甲斐もなくガッツポーズ。単勝8番人気のレーヌミノルに◎が打てたのは、破格の動きを見せた1週前追い切りと、陣営に並々ならない勝負気配を感じたからこそ。

 前哨戦のフィリーズレビュー(2着)はゴール前の斜行で勝てるレースを取りこぼしている。不運に意気消沈することなく、さらに磨きを掛け、状態をうまく引き上げたスタッフの勝利だろう。

 馬連1万7000円。馬単は4万5330円も付けた。何より4080円の単勝が美味しかった。G1でこの単勝配当はめったにお目に掛かれない。いつも負けている。たまにはこんな日があっていい。(大阪・競馬担当オサム)

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2017年4月9日のニュース