和田郎師が挑む!史上初の同一週重賞3勝へ3頭がスタンバイ

[ 2017年3月7日 05:30 ]

昨年の中山大障害、オジュウチョウサンでレースを制し握手を交わすと石神(左)と和田郎師
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 今週は中山、阪神、中京で計4重賞が組まれているが、そのうち3つに管理馬を送り込むのが和田正一郎師(42)。「第19回阪神スプリングジャンプ」で始動する昨年の最優秀障害馬オジュウチョウサン(牡6)をはじめ、「第53回金鯱賞」にルミナスウォリアー(牡6)、「第35回中山牝馬S」にはサンソヴール(牝6)がスタンバイ。史上初の同一週重賞3勝の快挙に挑む。

 向かうところ敵なしの天才ジャンパー、オジュウチョウサンが17年初戦に臨む。昨年は重賞初勝利となった春の中山グランドジャンプから暮れの中山大障害まで重賞4連勝。唯一の満票でJRA賞最優秀障害馬に選ばれた。今年も王座維持が目標だ。

 調整は順調。1週前追い切りではルミナスウォリアーを寄せ付けずに5F67秒9〜1F13秒3をマークし、和田郎師は「しっかり調教できているし、ひと追いごとに良くなっている」と満足げに話した。阪神は未経験だが「たすきコースは中山や福島でも走っているし、距離も長い方がいい」と3900メートルの長丁場を歓迎。連勝をキープして春の大一番・中山グランドジャンプに向かうつもりだ。

 ルミナスウォリアーは重賞初制覇に挑む。前走・AJC杯は強敵相手に4着止まりも、3〜4角で大外を上昇して前に取りつく見せ場十分の内容。師は「外を回ってきつい競馬だったが、それでも4着。だいぶ力をつけている。調教も以前はあまり負荷をかけると反動の心配があったが、今は大丈夫」と成長に目を細める。

 全5勝のうち4勝が2000メートル、3勝が左回りで、金鯱賞の条件がドンピシャリの可能性は大。師も「中京はあまり展開が激しくならないだろうから、自分のタイミングで動けるのはいい」と手応えを示した。

 サンソヴールは中山牝馬Sが引退レースとなる。前走・愛知杯は10番人気の伏兵だったが、2番手から最後までよく伸びて2着。3歳時に勝ち上がれずに地方で力をつけて中央に復帰した叩き上げが、重賞に手の届くところまで来た。

 以前はカイバ食いに課題があったが、「食べられるようになって身になってきている。体にボリュームがある」とパワーアップ。「前走はいい競馬だったし、今回もああいう形で競馬ができればコース的にもいいかな」と有終Vを期待している。

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2017年3月7日のニュース