【新潟記念】ディーンには恵みの台風　重馬場でも大丈夫

　【東西ドキュメント・美浦＝３０日】怒濤（どとう）の台風ラッシュに見舞われている日本列島。火曜も馬場入りした馬は少なく、レースまでの予定を変更せざるを得ない調教師にとっては頭が痛い。美浦に来るたびに台風に遭遇している気がする高木はこの日も気が重かったが、新潟記念にマイネルディーンを出走させる鹿戸師のトーンは明るかった。

　「いつもこの時季は夏負けするんだけど、今年は涼しい日も多かったので元気だね」。約５カ月の放牧明けだった前走・福島テレビＯＰを３着に好走。メンバー最速の脚（３５秒３）で駆け抜けたラスト３Ｆには師も納得の表情だ。「しまいは確実なタイプだけど休んだ割には反応が良かった。使ったことでピリッとしてきたよ」。

　台風にゲリラ豪雨と、とにかく空模様が気になる今年の夏。それでも「道悪でも動けるから馬場が悪くなっても大丈夫」と師はニヤリ。週末にかけて傘マークが並ぶようならディーンは要チェックかもしれない。