【川崎・ガールズケイリンF】梶田突き抜けた!涙の初“夏女王”

[ 2016年7月19日 05:30 ]

優勝し賞金ボードを掲げる梶田

 「ガールズケイリンフェスティバル2016」の決勝戦が18日に川崎競輪場で争われ、3番手から直線鋭く伸びた梶田舞(29=栃木・104期)が大会初制覇。優勝賞金250万円(副賞含む)を獲得した。

 3代目クイーンが底力を見せつけた。ガールズ2期生の梶田が、まくった児玉碧衣を捉えて鮮やかに突き抜けた。

 ビッグレースは14年の岸和田ガールズGP以来の制覇だ。初めて“夏の女王”に輝いた29歳は「ゴールした瞬間、自分の優勝だと分かった。凄くうれしくて“やった!!”と思った」。表彰式では感極まって涙が止まらない。放心状態の中で集まった多くのファンから祝福を受けた。

 冷静沈着なレース運びが勝因の一つだ。「いつも通り自分の競走をしようと心掛けた。スタートを取ってから流れを見て自力、自在に動こうと思った」。前受けから車を下げると、長沢彩と奥井迪の先行争いを見極め、児玉―中川諒子の3番手を追走。「3コーナーまくりよりも2センター勝負。動きを見極めて突き抜けるように」。初日から2着続きで「ハンドルがしっくりこない」とセッティングに頭を悩ませていたが、大一番はイメージ通りに車が加速した。

 昨年は落車続きで体が悲鳴を上げた。それでも「自分を見つめ直して一歩、一歩練習してきた」と胸を張る。この優勝で賞金ランキングは10位から2位まで大きくジャンプアップ。「立川のガールズGPに出ることが目標。そこに立たないと今年の日本一にはなれない」。勝負強さを見せつけた実力者が、2度目のガールズ頂点を視界に入れた。

 ◆梶田 舞(かじた・まい)1987年(昭62)1月26日生まれの29歳。東京都台東区出身。日体大卒。通算成績は228戦133勝。通算取得賞金は4740万円。師匠は坂本英一(栃木=59期)。1メートル57、57キロ。血液型O。

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