【川崎・サマーナイトF】浅井 まくって初“夜王”

[ 2016年7月19日 05:30 ]

笑顔で賞金ボードを掲げる浅井

 平成28年熊本地震被災地支援競輪「G2第12回サマーナイトフェスティバル」(優勝賞金1100万円、副賞含む)は浅井康太(32=三重・90期)が番手まくりで押し切り、初の“夜王”に輝いた。

 アクシデントに動じることはなかった。浅井は村上をけん制した時に最終2センターで接触する。この時に右足のクリップバンドが外れた。それでも執念で踏み込むと、武田の強襲を1/8輪振り切った。「ちょっとやばいと思ったけど左脚が使えたので。これぞ左重心。10年間の集大成が出ました」と笑った。

 今年は1番車のチャンピオンユニホームをまといながらも、大レースで結果が出せず重圧に苦しんだ。「結果を残せずつらい日々を過ごした。吉田さんが素晴らしいレースをしてくれたし、オールスターでは逆の連係ができるように脚を付けていきたい」。初の夜王だけで満足はしない。5年ぶりのG1制覇へ王者が突き進む。

 ◆浅井 康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日生まれの32歳。三重県出身。県立朝明高卒。05年7月プロデビュー。通算成績は865戦285勝。通算取得賞金は7億4826万円。主な優勝は第20回寛仁親王牌(11年7月)、第54回オールスター競輪(11年9月)、グランプリ2015。1メートル79、75キロ。血液型O。

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