【下関・MB大賞】徳増まくってG2初V「モヤモヤが晴れた」

[ 2016年7月12日 05:30 ]

鮮やかなまくりでG2初Vを飾った徳増は表彰式で笑顔

 ボートレース下関のG2「モーターボート大賞」の優勝戦が11日、12Rで行われた。枠なりの3コースから1Mで鮮やかにまくった徳増秀樹(41=静岡)が優勝、賞金400万円を手にした。徳増のG2優勝は初めて。差した森永淳が続いて2着。大外からバックで最内を差した森高一真が2Mで握り、3着へ。人気となった1号艇・吉村正明はS遅れが響き、5着に終わった。

 ここ一番、猛烈なプレッシャーの前に自分を見失ったのが吉村だった。過去にはインから30連勝した男。今節もインから2戦2勝だった。それが…。この大事な時にコンマ24の立ち遅れ。ざわつくスタンド。一瞬の静寂の後、徳増が魅せた。絵に描いたようなまくりが下関の水面を切り裂いた。

 前検日には一番時計をマークし、伸び型のイメージが濃かった徳増。回り足を強化し、バランスが取れた仕上がりとなったのが3日目だった。優勝戦当日も朝早くから試運転に飛び出した。「いい感じでした」。自信を持って臨んだ一戦。吉村が遅れ、田頭が1Mで差しに切り替えた瞬間を逃さなかった。「最近は大事な時に詰めの甘さがあった。これでやっとモヤモヤが晴れた」

 これぞ徳増と言いたくなる美しいターン。静岡の職人ここにありだ。「さらにダッシュに磨きをかけて、今年後半に向かいたい」と締めくくった。攻める気持ちを持ち続け、一瞬の隙に懸けた。徳増らしさ全開の一戦だった。

 ◆次走 優勝した徳増秀樹、そして田頭実の次走は19日からの若松一般戦。西島義則、中沢和志、海野康志郎らが参戦。吉村正明は8月1日からの大村一般戦。吉川元浩、池田浩二、秋山直之らと優勝を争う。森永淳は20日からのからつ一般戦。三角哲男、守田俊介、東本勝利らが出場。坂口周は16日からの浜名湖一般戦。馬袋義則、浅見昌克、岡祐臣らが相手。森高一真は16日からの江戸川一般戦。芦沢望、秦英悟、青木玄太らとVを争う。

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2016年7月12日のニュース