【宝塚記念】ブラック、タイム差なし3着 豊悔し「もう少しだった」

[ 2016年6月27日 05:30 ]

3着に終わり、コースを後にする武豊とキタサンブラック

 キタサンブラックはハナを切って前半1000メートルを59秒1で通過。直線に向きラスト1Fでも、まだ先頭。だがそこからが長かった。ゴール寸前で外から2頭にかわされ、タイム差なしの3着。菊花賞、天皇賞・春に続くG1・3勝目はならなかった。武豊は「思っていた通りの競馬ができたし、最後もよく辛抱してくれた。もう少しだったけど…。惜しかった」と悔しそう。

 阪神競馬場で観戦した北島三郎オーナーは「ファン投票でファンの皆さまに推していただいて、1位で出走できました。結果的には3着に終わりましたが、皆さまの応援があったればこそだと思っております」と感謝の弁を口にした。

 今回も2番人気で、通算11戦して1番人気に支持されたことは一度もない。だがファン投票は8万2121票を集めて堂々1位。その支持にも応えるべく、中間はハードな稽古を重ねてきたが、馬体重は12キロ増えてデビュー以来、最高体重の536キロでの出走。一段とたくましさを増した愛馬を清水久師は「12キロ増でも全く太くなかったし、筋肉が付いて、いい体になっていました。後続が殺到して流れが速くなったけど、そういうのも含めて競馬ですから。よく頑張ってくれました」とねぎらった。

 激戦が続いた今春3戦を終え、これでひと休み。放牧で英気を養い、秋に備えていく。

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2016年6月27日のニュース