【蒲郡・グラチャン】智也連覇!鮮やか4カドまくり決めた

[ 2016年6月27日 05:30 ]

プレゼンターの杉村太蔵氏(左)に祝福される山崎智也

 初めてナイターで開催されたSG「第26回グランドチャンピオン」は26日、ボートレース蒲郡12Rで優勝戦が行われた。3号艇の山崎智也(42=群馬)が、4コースのカドからまくって快勝。昨年の住之江グランプリ以来11回目のSG制覇とともにグラチャン連覇を達成した。優勝賞金2500万円を手に入れ、賞金ランキングは2位に浮上。今年のSG戦線で目立たなかった15年MVPが、ようやく賞金レースの先頭争いに加わってきた。

 ついに真打ちが目を覚ました。初のナイターグラチャンを制したのは昨年SG3冠を飾った山崎。4カドから豪快なツケマイで突き抜けた。ピットに引き揚げてきた第一声は「マグレ、マグレ!!」。照れ笑いを浮かべたが4日目10R、準優11Rに続く3連続まくり。まさに圧巻の内容でグラチャン連覇を成し遂げた。

 「4コースならダッシュの方が有利だと思って本番は引いた。スタートしてから思った以上に伸びていったので、ウオちゃん(魚谷)に飛ばされても仕方ないと思って握って行った」

 イチかバチかの全速ターンで獲得した11個目のSGタイトル。これは野中和夫(引退)、松井繁に続く歴代3位。現役では2位の数字だ。「あまり考えたことはなかったが、まあまあ僕も頑張ってますね。まだまだ伸びシロもあると思う」。サラリと語ったが、狙うはもちろん単独トップだ。

 意外にもナイターSGは今回が初優勝。「夜遊びをしなくなったのが良かったんでしょうね」。10年に元レーサーの奏恵夫人と結婚し、昨年12月には次女が誕生。私生活の充実が、そのままレースに直結している。表彰式が終わると、愛する家族の元へ急いで向かった。

 この優勝により、賞金ランキングは19位(25日現在)から2位まで急浮上。トップの坪井まで約100万円差まで詰めてきた。「最近はいまひとつ自信がなかったので、前回の新美(恵一)さんを信じて、ほぼ何もしなかった。ここまでペラを触らなかったのは選手になって初めて」

 新境地を開拓した山崎が見据えるのは、3年連続の賞金ベスト6入り。「少しゆっくりしようかな」と笑ったが、今後のSG開催地を見たら手を緩めることはないだろう。次のSGは夫人の地元水面だった鳴門オーシャンC。その次は地元・桐生のメモリアルが控える。「徳島支部がいないので準地元のつもりでオーシャンは走る」。現役最強、そして史上最強を目指すトモヤの大攻勢が始まった。

 ◆山崎 智也(やまざき・ともや)1974年(昭49)3月11日生まれの42歳。群馬支部所属。92年9月登録の71期生で同期は川北浩貴、海野ゆかり、深川真二ら。92年11月の桐生でデビュー。通算優勝はSG11回、G1・30回を含む計81回。妻は元選手の(旧姓横西)奏恵さん。1メートル66、51キロ。血液型A。

 ◇次走 優勝した山崎智也の次走は7月1日からの津一般戦。深川真二、菊地孝平、井口佳典らが出場。魚谷智之は7月7日からの尼崎スポーツニッポン杯。鈴木博、中岡正彦、吉永則雄らと優勝を争う。毒島誠は7月1日からの多摩川一般戦。浜野谷憲吾、白井英治、笠原亮らが参戦。瓜生正義は7月2日からの芦屋一般戦へ。辻栄蔵、赤岩善生、峰竜太らが相手。重成一人は7月7日からの大村一般戦。三嶌誠司、川上剛、古賀繁輝らが参戦。池田浩二は7月2日からのとこなめ一般戦。原田幸哉、秋山直之、山口剛らとVを争う。

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