見越 先輩と同じ土俵で意地見せる

[ 2016年2月5日 05:30 ]

 【地方競馬です!!】1月20日、高知で行われた「第30回全日本新人王争覇」で優勝した見越彬央騎手(20=浦和・酒井)。南関では中野省吾騎手以来、5年ぶりの快挙だった。

 南関以外での騎乗は初めて。騎手免許取得3年以内の出場条件があるため、13年デビューの見越にとっては最初で最後のチャンスだった。高知で騎乗したことがある先輩の山崎真騎手にコースについてのアドバイスを聞き、第1戦4着、第2戦1着。「2頭とも新聞であまり印が付いていなかったが、自分は地方出場騎手の中で一番先輩。後輩には負けられないと思った」。共にブービー人気の馬で大仕事をやってのけ「先輩の意地を見せられて良かった」と笑みがこぼれた。

 南関でも13年161戦、14年199戦、15年226戦と着実に乗り鞍を増やしている。「まだまだだけど、展開とかレースは以前より分かってきたと思う。今は最後の直線でもっと追えるよう、普段の調教から自分で足に負荷をかけて工夫をしている」。努力の日々だ。新人王優勝のいい流れの中、1日には浦和で今年の南関初勝利。4月4日からは減量特典がなくなり、いよいよ先輩騎手と同じ土俵に立つ。「実力で乗せてもらえるようになりたい」。そう言うと、今年の成人式を終え、少し大人になった表情が一層引き締まった。 (秋田 麻由子)

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2016年2月5日のニュース