【京王閣・ガールズＧＰ】初女王・優香、歓喜の涙

優勝し九州の仲間に胴上げされるた小林優

　優香が４代目クイーン――。グランプリ２０１５シリーズは２８日、京王閣競輪場で開幕した。初日１１Ｒ「ガールズグランプリ２０１５」は小林優香（２１＝福岡）が人気に応えて優勝。賞金１０００万円（副賞含む）を獲得し初の賞金女王に輝いた。

　岸和田の悔し涙が歓喜の涙に。「ガールズグランプリ２０１５」（優勝賞金１０００万円）が２８日、京王閣競輪場で行われ、小林優香（２１＝福岡）が２角まくりでグランプリ初Ｖを飾った。

　昨年は後方に置かれ、仕掛けが遅れて３着に終わった小林優。ふがいないレースに検車場の隅で悔し涙にくれた。「前検日からグランプリを意識し過ぎて硬くなっていた。でも、あの敗戦があるから、きょうがある。やっと自分を信じるレースができた」と胸を張った。

　スタートで好位３番手を確保すると奥井が仕掛け、その後ろで石井貴と梶田がやり合う激しいレース。それでもひるまずに前へ攻め続けた。こうなれば一枚上の脚力が生きる。粘る奥井を一気にまくり切ると、迫る石井寛を寄せ付けずにゴールを駆け抜けた。

　グランプリウイナーの次なる目標は“無敵”。「そのためにはスピードが必要。体をしっかりつくって、後続を引き離すようなレースを」。賞金１０００万円の使い道には「ずっとアイスを我慢していた。抹茶アイスを買いたい」。来年は年明け早々からハードな練習を自らに課し、無敵化計画を進めていく。

　◆小林　優香（こばやし・ゆうか）１９９４年（平６）１月１８日、佐賀県生まれの２１歳。１３年５月に競輪学校に入学。在校成績は１位。昨年５月にデビューすると２２連勝をマーク。通算１１８戦１１１勝、２着３回、３着２回。１メートル６４、６７キロ。血液型Ａ。