【京王閣・KEIRINグランプリ】新田、偉業達成へ加速!

[ 2015年12月29日 05:30 ]

公式練習に備えてタイヤに空気を入れる新田

 ダービーにオールスターと今年2つのビッグタイトルを手にした新田が充実の1年を振り返った。「昨年はグランプリの舞台に立てず悔しい思いをした。年頭に立てた目標はG1を勝ってグランプリに出ること。目標は達成できた」

 ダービーの舞台は今回と同じ京王閣。武田の番手から出た平原、中団まくりの新田、さらに後方からまくった浅井が横一線でゴール。3着まで微差、タイヤ差の大接戦は真ん中の新田がわずかに出ていた。4日制以上のG1を勝つのはこれが初めてだった。

 京王閣では悔しい思いもしている。13年のオールスター決勝。新田が抜群のスピードで抜け出したが後閑の末脚に屈し2着。「自分では落ち着いて踏んだつもりだったが…。精神的な甘さが出た」と悔やんだ。その分まで、ダービーのゴール前は新田の勝利への執念が上回った。

 競輪祭の後は1カ月の調整期間。「前半はナショナルチームの合宿があり、後半は計画通りにメニューをこなし最高の状態に持ってこられたと思う」と新田。レースを2日後に控えた28日、公開練習で軽快な動きで山崎と一緒に汗を流した。ダービー、オールスター、グランプリを同一年に制覇すれば史上初。獲得賞金は2億6000万円を超えて02年山田裕仁(引退=競輪祭、ダービー、グランプリ)の2億4434万8500円を抜き史上最高となる。偉業達成へスピードスター新田が加速する。

続きを表示

2015年12月29日のニュース