【中京記念】カレンブラックヒル 平田師手応え「調子いい頃の動き」

[ 2015年7月23日 05:30 ]

秋山を背に、開場直後の坂路を駆け上がるカレンブラックヒル

 「第63回中京記念」の追い切りが東西トレセンで行われ、円熟味を増した6歳馬カレンブラックヒルが、栗東坂路で好時計をマーク。重賞5勝馬が主役にふさわしい堂々の動きを見せた。

 カレンブラックヒルは秋山を背に坂路単走、軽快なフットワークで駆け上がった。「先週しっかりとやっているので、今週はジョッキーの感覚に任せた」(平田師)という最終調整は、しまいを流す程度。鞍上が馬の行く気に合わせるように4F51秒7~1F12秒2でフィニッシュ。最後まで鞍上の手は動かなかった。

 秋山は「(騎乗は)小倉大賞典(3走前1着)以来だが、そのときよりも体調がいい。瞬発力に欠けるところがあるので、上がりが速くならない今の中京馬場は合っていると思う」と好感触。3歳時のNHKマイルC制覇を含む、重賞5勝の実績は抜群。前走の安田記念はスタートひと息で序盤から控える競馬に専念。前が止まらない厳しい流れを、後方12番手から追い上げ0秒5差7着。これまでの先行策とは全く異なる内容ながら、一線級を相手に収穫はあった。

 師は「外枠でつまずいた。あの内容だと今までは全く駄目だったが、強い相手に掲示板があるかないかのところまで来て、まだ終わってないところを見せてくれた。中間もこの馬らしい調子のいい頃の動き。夏場を使うのは初めてだが、それだけ出来がいいから使う」と巻き返しへ確かな手応えを得ている。

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2015年7月23日のニュース