【桜花賞】内枠引いたら…ペルフィカ不気味 岡田師「力差ない」

[ 2015年4月8日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=7日】前夜から降り続いた雨は調教開始前には、やんでいた。気分良く寺下が調教スタンドで関係者を探していると、ペルフィカを送り込む岡田師がやって来た。

 「天気予報と、ずっとにらめっこしてるんだ。金曜に雨マークが出ているし、どれだけ降るかだけど土曜には回復するだろう。当日は良馬場でやれれば」。週明けから天気をチェックするのは、それだけ手応えがあるからだろう。指揮官は「体が大きくないタイプだし軽い馬場の方がいい。いい状態で出せる」と太鼓判を押す。火曜朝は坂路2本のメニュー。この時期の3歳牝馬には珍しい入念な乗り込みだ。「しっかり距離を乗って、息をつくりながら体を仕上げる。テンションを上げ過ぎず戦闘モードにしようと。それに馬が応えてくれている」と目を細めた。

 デビュー5戦の上がり3Fは2位以内をマーク。切れ味はG1でも十分通用する。前走のフィリーズレビューも直線内から強襲して2着に入り、本番の優先出走権を手にした。「勝ったかと思ったけどな。引っ掛かる馬じゃないし、距離は延びても大丈夫」と師。そして「直線に向いた時に、どの位置にいるか。できれば内枠が欲しい。この馬のいいところを出せれば」と“波乱演出”へのポイントを挙げた。

 ここまで調整は予定通りで、天候も希望通り。あとは木曜に発表される枠順次第だ。内枠に入れば、インから抜け出した前走の再現も可能。師は「人気はないだろうけど、そんなに力差はない」とキッパリ。寺下は、その不敵な表情を脳裏に焼き付けた。

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2015年4月8日のニュース